仮面ライダーカブト第三十七話

テレビ朝日系。“スーパーヒーロータイム”「仮面ライダーカブト」。主演:水嶋ヒロ佐藤祐基。第三十七話。
天道樹花(奥村夏未)がああ見えて学年一の優等生だったという事実には驚いた。優秀な兄、天道総司水嶋ヒロ)が何でも教えてくれるおかげだそうだ。流石だ。しかるに天道樹花の通う中学校で怪奇現象が発生し、謎の解明のためZECT司令官の天道総司は潜入捜査を開始。加賀美新佐藤祐基)はラグビー部のコーチ。高鳥蓮華(手嶋ゆか)はラグビー部マネイジャー。そして岬祐月(永田杏奈)は数学教諭。天道総司は購買部、ヤキソバパン屋。どういうわけか同じ頃、神代剣山本裕典)も、庶民(ショ・ミーン)の中学校でもその頂点に立つべく天道樹花のいる学校に入学し、もちろん執事=通称「じいや」(梅野泰靖)も随行して登校。ここでも「じいや」殿は大いに献身的に働いた。神代剣の机にテーブルクロスをかけて花を飾って高貴な香気の紅茶を差し出したり、神代剣の「nobles oblige」発言に感服と賞賛の拍手を捧げたりした挙句、岬祐月の出題した数学の問題にも神代剣に代わって解答したり。その度に出てゆくよう命じられ、体育教師に力ずくで追い出され、仕舞いには神代剣と一緒にバケツを持って廊下に立たされていた。
影山瞬内山眞人)と矢車想徳山秀典)との会話も凄かった。ワームに襲われていた少女を救助して少しだけ幸福な気分を味わっていた影山瞬に、「アニキ」矢車想は、「相棒、おまえ、よいことをした…とか思ってんじゃねえだろうな?」と笑い、「俺たちみたいなロクデナシ」が世のため人のため働こうなんて思っているとロクなことにはならないと忠告した。少し前まで二人とも、正義の組織(と思われていた組織)でも屈指の精鋭部隊の長として、まさしく世のため人のため、颯爽と働いていたのに。人生の悲哀と云うべきだろう。
加賀美新は今回、中学校ラグビー部コーチだったが、佐藤祐基二十二歳は少し前までは高校生を演じていた。佐藤祐基=小島祐基が黒銀学院3年D組を三沢ヒロ(水嶋ヒロ)や川田優一(中村優一)、大森百輔(水谷百輔)、秋山陽介(川村陽介)等とともに卒業したのは昨年三月十九日のことだ。