月九のだめカンタービレ第二話

フジテレビ系。月九ドラマ「のだめカンタービレ」。
原作:二ノ宮知子のだめカンタービレ』(講談社「月刊Kiss」)。脚本:衛藤凛。音楽:服部隆之。主題曲(序曲):ベートーフェン「交響曲第七番イ長調op.92」/(終曲):ガーシュウィンラプソディー・イン・ブルー」。プロデュース:若松央樹清水一幸。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:武内英樹。第二話。
峰龍太郎(瑛太)の父、中華料理店「裏軒」主人の峰龍見(伊武雅刀)が野田恵上野樹里)の代筆で不幸の手紙を書いていたのが最高に面白かった。わざわざ筆ペンを用いて、髑髏の記号まで確り模写していた。
大河内守(遠藤雄弥)は千秋真一(玉木宏)になり切ろうとしていた。服装と髪型は無論のこと、学内の野外のカフェテラスでは千秋真一の背後に座り、身振り手振りまでも完全に複写しようとしていた。奥山真澄(小出恵介)が「千秋様」への愛を只管に見守ることでしか表現できないのに対し、大河内守は自ら憧れの人になり切った上で競合し、敵意を表現することでしか表現できないのだろうか。千秋真一を無用に刺激するような攻撃的な発言を連発した挙句「そのズボン、どこのブランド?」と訊いて己の複写を完全化させようとしているのが泣かせる。
野田恵と千秋真一の間に峰龍太郎と奥山真澄が密に食い込み、絡んできたことで一気にドラマが生動してきたと思った。
ところで、ヴァイオリンの試験を受けていた「Aオケの中村」が男前だったので眼を惹いたが、誰だろう。やはり音楽大学の学生だろうか。