ドラマ30家族善哉第二十話

TBS系。ドラマ30「家族善哉」。第二十話(第四週)。
原作:島村洋子(『家族善哉』講談社文庫)。脚本:西井史子。音楽:中村竜哉。主題歌:「Step by Step」東方神起rhythm zone)。制作:藪内広之。プロデューサー:芝野昌之&亀井弘明&中村雅人&藤井裕也。制作協力:MBS企画。製作:MBS毎日放送)。演出:芝野昌之(MBS)。
上沢貢(中村優一)は校庭で石井美佐緒(赤松悠実)に声をかけた。石井咲子(竹内都子)が休んでいることを知り、その理由が咲子の母、橋本静代(加藤登紀子)の入院であることを知って心配して様子を聞きにきたのだ。「何か僕にできることないかな?」「本当に力になりたいんだ」という彼の言葉に美佐緒は喜んだ。上沢貢がそこまで心配してくれるのは愛してくれているからだと思い込んだからだ。まさか好意の対象が母の咲子であるなんて、恋する美佐緒には思いも寄らなかったろう。
病院に見舞いに来てくれた後藤礼子(千堂あきほ)の「別嬪」なのに感心した橋本鉄造(池乃めだか)は、丁度そこに入ってきた孫の美佐緒が年上の礼子の美に嫉妬したのを宥め、「美佐緒かて、もう十年もしたらごっつ別嬪になるで」と語った。そこから美佐緒の妄想が始まった。思い描かれたのは十年後、二十七歳の美佐緒と上沢貢。大人の美女と美男子。交際中の二人が喫茶店で上品な会話を楽しんでいたところに入ってきたのは四十四歳の後藤礼子。日々の生活に追われて既に老け込み、十年前の輝きを失った後藤礼子との対比によって美佐緒二十七歳の美がますます引き立つの図。…この自分勝手な妄想に勝手に舞い上がり、有頂天になって気を失ってしまった美佐緒。恋敵は後藤礼子ではないのに。真相を知ったらどうなることか。
美佐緒の思い描いた十年後の上沢貢は髪型を華美に整えて前髪を上げて額を出して、気品ある大人の美男子の雰囲気を出していた。
翌朝、学校で上沢貢に親しく語りかけた美佐緒。自信満々堂々と接してくる美佐緒に、上沢貢は橋本静代の病状のことを尋ね、会話が普通に弾んだ。共通の話題、共通の関心事あるからこそのことだが、これによって美佐緒は両思いを確信したに相違ない。どうなることか心配だ。
登場人物(出演者):石井咲子34歳(竹内都子ピンクの電話])/石井紘太郎38歳(嶋大輔)/石井新哉16歳(窪田正孝)石井美佐緒17歳(赤松悠実)/佐伯芙美子34歳(岩崎良美)/後藤礼子34歳(千堂あきほ)/山口幸雄26歳(川原田樹)上沢貢17歳(中村優一[D-BOYS])/高千穂瑛子15歳(寺田有希)深町16歳(Takuya)病院の「バカップル」の男(山田かつろう[売込隊ビーム])病院の「バカップル」の女(南山千恵美)/医師(藤本幸広)小野エリカ17歳(林樹里)神崎亜美17歳(細川友美)斎藤16歳(矢橋秀浩)/橋本鉄造67歳(池乃めだか)/橋本静代63歳(加藤登紀子)。

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