演歌の女王第二話

日本テレビ系。土曜ドラマ演歌の女王」。第二話。
脚本:遊川和彦。音楽:池頼広。主題歌:平井堅「君の好きなとこ」(作詞&作曲:平井堅/編曲:亀田誠治デフスターレコーズ)。プロデューサー:大平太&太田雅晴(5年D組)。演出:大塚恭司。
このドラマの登場人物の中には田丸ヒトシ(原田泰造)を筆頭に非常識で不愉快な悪人が少なくないが、そうした中で彼らに正義を説き正論を放つ大河内ひまわり(天海祐希)に対しては天罰が下される。悪には平安が続いて正義は痛い目に遭う。だが、これは制作者側から視聴者への挑戦なのだろう。大河内ひまわりのあの妄想の場がそのことを物語る。花田信(武井証)の両親に対して大河内ひまわりが怒り、投げ飛ばした場面こそは、日本テレビ土曜ドラマ天海祐希主演によるこの作品を視聴した人々皆の期待するところであるはずなのだが、それは所詮は主人公の妄想。妄想から覚めれば主人公は無力。二人の悪に対して云いたいことの一つも云えないまま押し切られ追い返されてしまった。視聴者への裏切りの連続に、視聴者はどこまで耐久できるのか?というのがこのドラマの隠れた主題ではないかと思われる。ともあれ何とも後味の悪いドラマ本編を完全に誤魔化して後味よくしてしまうのは向日葵の花園を背にして乙女のように歌う平井堅
登場人物(出演者):大河内ひまわり39歳(天海祐希)/田丸ヒトシ40歳(原田泰造)/一条真佐美25歳(酒井若菜)/五味貞子13歳(成海璃子)。矢沢30歳(平山広行)花田信7歳(武井証)志田45歳(半海一晃)。信友星江57歳(高畑淳子)。信友幸子13歳(福田麻由子)温水啓司50歳(温水洋一)。萩本次郎50歳(段田安則)/田丸道代70歳(池内淳子)。