ブラッディ・マンデイ第四話

TBS系。土曜ドラマブラッディ・マンデイ」。
原作:(作)龍門諒&(画)恵広史。脚本:蒔田光治渡辺雄介。主題歌:flumpool「Over the rain ひかりの橋」。音楽:井筒昭雄。音楽プロデュース:志田博英。プロデューサー:蒔田光治&神戸明&樋口優香。製作:東宝&TBS。演出:平野俊一。第四話。
今宵の一番の見所は、よく晴れた昼間の街の雑踏の中、「J」こと神崎潤(成宮寛貴[特別出演])が九条音弥(佐藤健)との擦れ違いざま、意味ありげな目付きで笑みかけ、それに音弥が驚いて見詰め返していた場面だろう。強烈な映像だった。何だか物凄く好色な眼力に満ちていた。今宵の最後、高木藤丸(三浦春馬)を呼び出したときの「J」の目付きも妖しげだった。
物語の主人公である高木は今回、冒頭で撃たれたあと約三十分間も出番がなかった。加納生馬(松重豊)も同じく。その間、テロリストの手先であると判明したはずの宝生小百合(片瀬那奈)は、加納を裏切り者に仕立てながら逃亡し、今や敵地とも云える警察庁警備局サードアイ(THIRD-i)の庁舎内にも疑われることなく平然と出入りし、大量殺戮をも企てたが、他方、宝生を追跡すべく組織を指揮する立場にあったサードアイ主任分析官の霧島悟郎(吉沢悠)は、宝生こそ裏切り者であるという事実さえ見失ってしまう鈍さ加減。