日記

雨が止んだ夕方に外出。道後の冠山の湯神社と、湯月八幡宮(道後八幡宮)こと伊佐爾波神社に参詣した。
湯神社には、秋の大祭のときに夜中に来たことはあったが、まともに参詣したのは今日が初めてだったろうか。冠山の上には道後温泉本館の駐車場も作られていて、休憩所のような建物もあり、神社の石段の反対側には道後温泉本館へ通じる道があった。知らなかった。
続いて伊佐爾波神社へ。伊佐爾波神社の回廊を廻れば、秋の大祭で馴染みの各町の大神輿や古い大絵馬を見ることができるが、夕闇で暗くて流石に見えない。昼間に来る必要があるが、反面、提灯に照らされて浮かび上がる八幡造の朱塗の社殿(重要文化財)の姿は夕暮れ時ならではの美しさであるとも思う。
参詣を終えて周囲を歩けば、裏側の彼方に寺院の屋根が見えた。一遍上人生誕地の宝厳寺か。さらに少し歩けば下へ降りる階段があったので降りてみれば宝厳寺の門前へ通じていた。なるほど松ヶ枝町の遊郭跡を通らなくとも伊佐爾波神社から宝厳寺へ直行できるのか。この位置関係は、宝厳寺が湯月八幡宮別当寺だったことをよく物語る。もちろん宝厳寺にも参詣した。階段を昇って八幡宮へ戻って、名物の百三十五段の石段を降りたあと、降りて直ぐのところにある食堂で夕食を摂った。この食堂は、松山を舞台にした二〇〇五年放送のテレヴィドラマ「がんばっていきまっしょい」の撮影にも使用されたことがある。