木曜劇場BOSS第三話

フジテレビ系。木曜劇場「BOSS」。第三話。
脚本:林宏司。音楽:澤野弘之和田貴史林ゆうき。プロデュース:村瀬健&三竿玲子。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:石井祐介。
警視庁刑事部捜査第一課特別犯罪対策室の巡査部長、山村啓輔(温水洋一)の意外な優秀性が発揮された話。凡庸で冴えない中年男として犯人に接触し、完全に油断させた上で心を開かせ、数多くの重要な情報を聴きだすことに成功した。同室長の大澤絵里子(天海祐希)は彼のあの能力を見抜いていたのだろうか。
モテナイ男の苦悩を語りながら山村がモテそうな花形一平(溝端淳平)に八つ当たりをしたとき、岩井善治(ケンドーコバヤシ)は「かわいい子」が沢山いる店に連れて行ってやると云って、二人を彼自身の行き付けの店に案内した。そこは体の大きな男ばかりが集う店。山村はそこでは意外にモテたが、花形は今一つモテなかった。なぜか。なぜならそこは岩井の行き付けの店だからだ。岩井にとって快適な店である以上、そこは多分、岩井のような小太りの中年男がモテる傾向にある店であると思しく、ゆえに山村には多分モテる余地もあるだろうが、花形が殆ど相手にされないのも無理はない。云わば種類が違うのだ。逆に花形みたいな男子がモテるような傾向の店に行けば、山村も岩井も、居心地の悪い思いをすることになるに違いない。