平岡祐太主演ゴッドハンド輝第四話

TBS系。ドラマ「ゴッドハンド輝」。第四話。
原作:山本航暉。原案協力:天碕莞爾。脚本:飯田譲治。音楽:池頼広。プロデューサー:遠田孝一&清水真由美。製作:TBS&MMJ。演出:下山天
安田記念病院外科部の、一世一代の大手術が行われる日の朝。成功する確率が極めて低く、ゆえにそれを実行することには倫理的な問題があるとさえ論じられ、世間の注目を集めていて、成功すれば世界的な名声を得るとしても失敗すれば医師としての生命を失いかねない大手術を前に、医師たちが皆、何時になく緊張していた。そこへ、何時ものように陽気な表情で出勤してきた院長の安田潤司(渡部篤郎)。一同は彼を見詰め、彼は告げた。「いいかい?今日が特別な日だなんて思うことはない。俺たちが扱うのは何時もと同じ、たった一つの掛け替えのない大切な生命だ。みんな、頼んだぞ」。ここには緊張と緩和、高揚と沈静の対比が織り成されていて、見応えのある一場面だったと思う。
直後の、この大手術における「黄金の左手」安田院長と「ゴッドハンド輝」真東輝(平岡祐太)の様子を知るべく、云わば敵情視察に来た医療法人四瑛会幹部の四宮蓮(要潤)と、安田院長との対峙の場にも、試す者と試される者、陰謀と情熱の対比があり、こうした二項対立は今宵のドラマの後半を実にドラマティクに様々な形で構成していた。