侍戦隊シンケンジャー第十四幕

東映侍戦隊シンケンジャー」。
第十四幕「異国侍」。脚本:大和屋暁。監督:竹本昇。
侍になりたいと志願する外国人リチャード・ブラウン(ジョン・カミナリ)がシンケンブルー池波流ノ介(相葉弘樹)に入門するの話。
シンケンレッド志葉丈瑠(松坂桃李)が自身の決め台詞をこのブラウンに横取りされて小さな声で悔しがっていたのが、何だか弱気で愛らしかったし、もちろん流ノ介は頑張っていて楽しかった。
だが、甚だ残念だったのは、当のブラウンが「師事」(師に仕える)という姿勢を全く持ち合わせていなかったことだ。侍の道について学びたいと云っておきながらも実際には師の言葉を確と受け止めようとはせず、何一つ真剣に学び得ないまま全てを悟ったような気になって、逆に師たちに教えを垂れようとは、何と傲慢なことだろうか。外国人なら何をやっても許される…ということではないだろう。幕末の幕臣たちが諸外国の使者たちと対等に渡り合っていたことを想起すべし。