The Perfectible Body和訳二十二

本日の「The Perfectible Body」和訳(二十二)。「(古代ローマの彫刻における)顔の特徴の注意深い観察と表現のおかげで、彫刻化されたローマの皇帝たちを、古典ギリシアの理想化された神々や英雄と(完全には)同一化されてはいない姿で認識することができる。同じように、デルフォイ美術館に蔵されているアンティノウスの像(紀元一三〇年頃)は、ハドリアヌス帝の愛を独占し虜にした少年を、(R.J.A.ウィルソンの語を借りれば)“紀元前五世紀半ば風の肉体のフォルムと、新時代の感情的な強さの表現を伝える頭部とを結合させた”姿において記念している」(p.49)。