赤鼻のセンセイ第六話

日本テレビ系、ドラマ「赤鼻のセンセイ」。第七話。
脚本:山岡真介。主題歌:原由子夢をアリガトウ」。音楽:中塚武。チーフプロデューサー:櫨山裕子。プロデューサー:大倉寛子&秋元孝之。制作協力:オフィスクレッシェンド。演出:佐久間紀佳
病院の院内学級の教師をつとめる石原参太朗(大泉洋)が体調を崩して手術を受けて同病院に短期間の入院。この突然の出来事は、同室の入院患者が亡くなることの悲しみを彼に教えた。同時に今、院内学級の生徒である和田雅樹(須賀健太)の病状が深刻化してゆくに連れて、彼の同室の入院患者であり友であり同級生でもある八重樫守(神木隆之介)の苦悩と恐怖も深まらざるを得ない状況にあった。そうした中での今回の出来事は、院内学級の少年たちに対する石原参太朗の思いを深く変容させたろう。その点では必然的だが、出来事としては唐突だろう。
八重樫守の苦悩と恐怖がどのようなものかを想像しようとするとき踏まえておくべきは、彼にとって和田雅樹が既に家族以上に長い時間をともに過ごした友であるという点だろうか。起きている間も寝ているときも常に同室で隣り合わせて日常を過ごすというのは、友であれ家族であれ通常あり得ないことではないかと思われる。