月九ブザービート第十一話=最終回

フジテレビ系。月九ドラマ「ブザー・ビート」。第十一話=最終回。
脚本:大森美香。演出:永山耕三
最終章だとか最終幕序章だとか色々やり過ぎてどれが最終回なのかも判らなくなってきているフジテレビのドラマではあるが、どうやら今日のがこのドラマの真の最終回のようだ。
この最終回で最も光った人物は「ウツ」こと宇都宮透(永井大)だったろう。男同士の友情を大切にし、何年も前から片思いを続ける唯一人の愛する女には一途で、しかるに別の男と交際中のその女が恋で悩んでいるのを察したときには己の片思いを隠して押し殺して知られないように心がけた上であくまでも友として接して相談相手をつとめ、公私ともにスポーツ一筋で、夜の遊びには興味を示さない禁欲の一流スポーツ選手で、その禁欲生活のゆえに周囲からは常に「男好きなの?」と疑われながらも何ら気にせず必死に否定するわけでもなく笑い飛ばせる程に寛容で偏見もなく、しかもケーキを愛好する甘党の男子。禁欲スイーツ硬派男子とでも形容するしかない。
海老名麻衣(貫地谷しほり)が「何?この美しい人」と形容したのは、軽井沢で白河莉子(北川景子)の「先輩」のチェロ奏者。演じていたのは二〇〇四年放送「仮面ライダー剣ブレイド)」で変身しない男子を演じた竹財輝之助。他方、「仮面ライダーキバ」における「名護啓介」或いは「名護さんは最高」として知られる加藤慶祐の演じる元バスケット選手の現在レストラン経営者の出番は、彼の店での乾杯と、最終戦の観戦の二度。番組終了後に流れた花王「サクセス」のCMでは「炎神戦隊ゴーオンジャー」ゴーオンブルー片岡信和が伊藤英明と共演していた。
来月からの新たな月九ドラマの予告あり。刑事ドラマで、優秀な刑事の小栗旬が新人刑事の水嶋ヒロと組んで捜査をするらしい。かつて反町隆史押尾学被告で似たようなことをやっていたのを想起した。