オトメンと男らしさ

火曜の夜のドラマ「オトメン(乙男)秋」の、先週放送の第二話では、「男らしさ」とは何か?という問題を改めて考えさせる話があった。今日、問題は容易には解き難いが、一般論として思うに、「男らしい」というのは、容姿にしても言動にしても倫理性にしても、人の善美(古代ギリシア人の云う「カロカガティア kalokagathia」)を個別の局面において評価し形容する際に有効であり得る語であって、その否定形は「女らしい」ではなく、「男らしくない」であると考えるべきではないだろうか。オトメンだろうと、たとえゲイだろうと、男として善美であれば「男らしい」と形容され得るし、逆に、どこからどう見ても男以外の何物でもなかろうとも、醜悪な精神であれば男らしくはない。