新番組-大切なことはすべて君が教えてくれた第一話

今宵からの新番組。
フジテレビ月九ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」。第一話。
物語の主な舞台は明綾学園高等学校の二年一組。この学級の担任教諭は柏木修二(三浦春馬)。全校生徒にも父兄にも、職員室内でも人気者の若い教員。彼の婚約者が、同じく学校中の人気者である一年の担任教諭である上村夏実(戸田恵梨香)。そして柏木修二と偶々一夜限りの特別な関係を結んでしまい、これから彼の人生に深刻な影響を及ぼしかねないのがその学級の生徒である佐伯ひかり(武井咲)。
教室内で佐伯ひかりの座席の直ぐ前の座席に位置するのが児玉賢太郎(中島健人[ジャニーズJr.])。佐伯ひかりの座席の直ぐ後の座席に位置するのが佐伯ひかりの親友である園田望未(剛力彩芽)だが、二人の名「ひかり」「のぞみ」には、鉄道オタクと思しい児玉賢太郎に云わせれば新幹線の電車の名と同じであるという共通点がある。面白いことに、彼の姓「こだま」も新幹線の電車の名と同じ。
児玉賢太郎は髪型を真面目に整えて眼鏡をかけて、見るからに真面目な少年。教室では何時も下を向いて何か書物を熱心に読み耽っているが、果たして何を読んでいるのかと見れば実は携帯判の電車の時刻表。
いかにも大人しそうで、声も小さく、柏木修二先生からも出欠の点呼の際に、もっと大きな声を出せ!と注意されていた。そんな彼が「ひかり」「のぞみ」の両名に唐突に話しかけたのは、得意の鉄道の話題を持ち出し得る状況が到来したのを受けて、不覚にも反応してしまったからだろうが、同時に、得意の話題が出たのを機に佐伯ひかりに話しかけてみたかったからでもあるのかもしれない。好機の到来に、思い切って勇気を振り絞って声をかけた結果があれだったのだ。物凄く変な人にしか見えなかったかもしれないが、それでも彼自身は少々誇らしい気分になったかもしれない。
同じ学級の中で最も元気で目立つ人気者の男子生徒が平岡直輝(菅田将暉)。関西人で、バスケットボールをよくするスポーツマンで、児玉賢太郎とは全く接点がなさそうな、正反対の世界に生きる人物とも云える。他方、職員室に目を転ずれば、柏木修二の座席の向かい側の座席に位置するのが二年生の学年主任、中西佳史(西村雅彦)。彼は柏木修二を怪しげな眼で見詰めていたが、何か意味があるのだろうか。