美咲ナンバーワン第七話

日本テレビ系。水曜ドラマ「美咲ナンバーワン!!」。第七話。
一見「ごくせん」をなぞっているかに見えて時々このドラマならではの妙味が見られる。
御堂学園高等学校二年Z組の生徒の一人、湊亮介(北山宏光)の唯一の家族である彼の母、湊佐枝子(古手川祐子)は小料理店を営んでいる。六本木で随一のキャバレー倶楽部の名店SOUTHERN SEAで「ナンバーワン」だった天王寺美咲(香里奈)は二年Z組の担任教諭として三者面談のため湊家を訪ねた際、話の流れで何時しか店の手伝いを始めてしまい、「ナンバーワン」の接客で客を喜ばせ、湊佐枝子とも意気投合した。
無論このような濃厚な交流がなかったとしても、天王寺美咲は生徒を守るために必死になったことだろう。何時でもそうだ。だが、校則に反してでも母を助けたくて夜のアルバイトをしていた湊亮介の優しさを理解しつつも、彼の大切に思う母が願っているのは彼が確り学校に通い、学校を卒業することであること、そのためにはどんな苦労も厭わないことをも理解した上で行動できるためには、小料理店におけるあの交流の場面は必要だったろう。
天王寺美咲が湊佐枝子の小料理店で働いていたとき、湊亮介は居酒屋で働いていた。北山宏光は居酒屋の格好が余りにも似合っていた。