二十七時間テレビ

現在、「二十七時間テレビ」二十七時間分を録画している。同時に、夜九時からは土曜ドラマドン★キホーテ」第三話も録画した。今宵は通常通り土曜ドラマを見る予定にしていたが、結局、「二十七時間テレビ」における「ホンマでっか!?TV」を見てしまい、「ドン★キホーテ」第三話を今のところ未だ見ていない。今宵は眠いし、明日も出勤しなければならないので、土曜ドラマドン★キホーテ」については月曜日以降に見ることにしよう。
それにしても、今宵の「ホンマでっか!?TV」の生放送には失望した。なぜなら会場内に配されたマイクの音量の調整が出鱈目なことになっていたからだ。この番組の事実上の主人公であるはずの評論家衆に対してはマイクの音量を小さく絞り、観客に対してはマイクの音量を大きくしていた。視聴者は雑音ばかりを聞かされたような格好になったのだ。
もう一つ残念だったのは、人生相談のため評論家衆を訪れた(という設定の)芸能人や言論人の中に、この番組の本来の面白さを全く弁えない困った人が多かったこと。池田清彦武田邦彦テレンス・リー金子哲雄植木理恵門倉貴史、おおたわ史絵、澤口俊之等が折角、絶妙な話題を提供しているのだから、それらの話題によく耳を傾け、確り拾ってゆけば、充分に楽しめる番組になって盛り上がったはずであるのに、愚かな人々は彼等に一方的に「ツッコミ」を入れることで彼等よりも優位に立とうとして、面白さを台無しにしてしまいがちであるようだ。面白くもない評論家衆に「ツッコミ」を入れることで面白く料理してみせよう!とでも自惚れているのか知らないが、逆効果にしかなっていない。
もちろん評論家衆は絶妙な話題を出そうとしてはいても、必ずしも常に笑わせる発言をしようとしているわけではなく、明石家さんまが上手く拾い上げているのだろうが、明石家さんまが絶妙な均衡においてなし得ることを、他のどの芸能人もよくなし得るわけではない。
そして深夜一時半頃。明石家さんま中居正広岡村隆史が女子著名人の品定めをしている間、一人で黙々マラソンをしている(という設定の)矢部浩之の脇には北野武が変な扮装で出現し、日本テレビ二十四時間テレビのマラソンの悪口等を叫んでいた。今年の「二十七時間テレビ」では、散見する限り今までの時点で最も面白く成功している企画だった。