新番組=11人もいる!

今宵からの新番組。
テレビ朝日金曜ナイトドラマ11人もいる!」。第一話。
神木隆之介と加藤清史郎の豪華共演。しかも神木隆之介にはゲイバーで働く場面もあったし、神木隆之介と加藤清史郎の両名が銭湯の湯船で二人並んで入浴する場面もあった。
もっとも、この入浴場面では基本的に肩よりも上しか映さなかった。なにしろ神木隆之介が湯船から上がろうとして立ち上がった際にも、カメラは彼の顔の位置に合わせてレンズの角度を上げ、肩よりも上しか映さない姿勢を貫いていたのだ。神木隆之介の上半身裸を見ることができるかもしれないと期待してしまった視聴者の期待を敢えて外してみせて笑いを取る作戦だったに相違ない。
貧しい真田家の長男、真田一男(神木隆之介)は一家の事実上の稼ぎ頭として家計を支えるため、新宿二丁目のゲイバーの店主からスカウトされたのを機に、その店で働き始めた。その現場を、父親の真田実(田辺誠一)に目撃されてしまったところで今宵の第一話が終了した。あの後どうなったかを知るには次週の第二話を見なければならない。
面白かったのは、真田一男が店で働き始めた夜の翌朝、義母に対する彼の口調が微妙に乙女風というかオネエ風になっていたところ。
真田一男が働いている店は、ゲイバーではあるかもしれないが、ゲイの集まるバーであるよりはむしろ女装を見世物にした所謂「観光バー」みたいな店であるようにも見えた。前者は女人禁制の空間だが、後者は(よくは知らないが)必ずしもゲイのための空間ではなく、女性客を当てにしている店もあるらしい。所謂オネエ言葉は、後者で使用されるのは無論のこと、前者でも古来一般には使用され得るが、前者でも客層の若い店の場合、敬遠され、使用されなくなりつつあるのかもしれない。