年越ジャニーズカウントダウン2011-2012

新春御慶奉賀候。
ところで。
年末年始の恒例のテレヴィ番組「ジャニーズカウントダウン2011-2012」。本年度の番組名は「リュウ達、来ちゃいなよ!ジャニーズ東西ドーム年越し生歌合戦!!」(インターネット上の番組表等では「ジャニーズ大集合東西ドーム年越生歌合戦!大晦日恒例東京ドーム年越プレミアライブ!今夜限定最強コラボ大連発!サプライズ中継名曲オンパレード!」)。
今回の番組にはどこか原点回帰の趣があって実によかった。先ずは番組の司会進行役がキンキキッズ堂本光一堂本剛の両名だったこと。これだけの大舞台を仕切り得るのは、やはり彼等を措いてはいないと感じさせた。少年隊が久し振りに三人揃ったことも特筆に値するのではないだろうか。近藤真彦も、光ゲンジの佐藤アツヒロも姿を見せて、裏番組「CDTV」で司会をつとめているSMAPのほかはジャニーズの全アイドルが集結した。
最年長の「マッチさん」こと近藤真彦から、最年少のSexy Zoneマリウス葉まで、その年齢差は三十六歳ばかりあるはずだが、こんなにも幅広い年代の男子アイドルが揃い踏みをして、年齢差を超えて一緒になって歌い踊り盛り上がるところにこの番組の真髄がある。誠に正月に相応しい。
見所は無数にあったが、例えば少年隊に関して云えば、錦織一清が例年の通り皇居前の帝国劇場にいて、タッキー&翼滝沢秀明今井翼とその一党とも云えるA.B.C-Z、Mis Snow Man等を従えていたのに対し、東京ドームに揃った東山紀之植草克秀Hey! Say! JUMPKis-My-Ft2等を従えて、二会場中継で「仮面舞踏会」を歌ったのは、いかにも、親子のような年齢差を超えたジャニーズ一門の連帯を感じさせた。その点において圧巻だったのは無論、近藤真彦率いる全ジャニーズの協演による「アンダルシアに憧れて」だった。東山紀之堂本光一の背後でKAT-TUNとV6が並んで踊っていたのも面白い光景だった。
平成ジャンプの山田涼介と知念侑李と中島裕翔と岡本圭人がともに十八歳に達した結果、平成ジャンプ全員が生放送で舞台上に立つことができたのも今回の画期的な出来事だったと云えるだろう。青空のように爽やかな色の衣装を着て男子らしく華やかだった。「第16代いいとも青年隊」ことnoon boyzの真田佑馬等も舞台上で内博貴やQuestion?と一緒に歌うことができた。
今年の九月二十九日に華々しく結成され十一月十六日にデビューを果たした新集団Sexy Zone中島健人菊池風磨佐藤勝利松島聡マリウス葉の五名は、平均年齢で約十四歳、最年長でも十七歳という年齢の都合から生放送の舞台上には一人も立つことができなかったが、観客席で鑑賞している彼等の姿を見ることはできたし、予め録画された彼等の颯爽と歌い踊る姿の映像も上映された。ここで面白かったのは、佐藤勝利が「Sexy…」と台詞を云う場面で、平成ジャンプ全員と中島健人中山優馬佐藤勝利を取り囲んでいたところ。
また、映像内の歌とダンスに合わせて観客席の中島健人菊池風磨も一緒に大いに踊っていたのだが、このとき平成ジャンプの中島裕翔も中島健人の横で踊っていて、W中島の状態になっていた。佐藤勝利はW中島の背後で満面の笑顔。山田涼介が最前列に立って、所謂カメラ目線のまま、彼等を指差していたのも妙に面白かった。V6の「Sexy, Honey, Bunny」を見ていた佐藤勝利中島健人菊池風磨も楽しそうな様子だった。
KAT-TUN亀梨和也主演の人気ドラマ「妖怪人間ベム」の主題歌で登場。今回は彼等と平成ジャンプとKis-My-Ft2の活躍が目立った気がする。上田竜也は今の短髪を維持した方がよいし、田中聖も今の程度の長さを維持した方がよいような気がする。
そして亀梨和也が「新生NEWS」と呼んで呼び込んだのは、手越祐也、増田貴久、小山慶一郎加藤シゲアキの四人。結成時には九人いたNEWSも今や遂に四人組になってしまったが、今宵の彼等を見る限り、案外これが本来のあるべき姿だったのではないのか?と思わせる説得力があった。錦戸亮を関西へ帰して、問題児を見送って、丁度よかったのだろう。「四人いれば充分だぜ」という歌詞のある「ララリラ」を想起する。
関西の京セラドーム大阪の関ジャニ8では錦戸亮が殆ど一人で歌って、他の六名は大倉忠義も含めて、ヌイグルミを着ることに専念していた。面白いのは、バックダンサーをつとめる関西ジャニーズJr.の内、重岡大毅桐山照史をはじめとする主力部隊は今回、東京ドームに出ていたこと。ジャニーズ男子アイドルが一堂に会することの面白さこそがこの番組の本来の魅力であるという点から見るなら、この、関西の主力部隊が東京へ来ていたことも、原点回帰の印象を強くしたと云えなくもない。
兎も角も今回の番組で強烈だったのは、年男の一人として華々しい出番を与えられたKis-My-Ft2宮田俊哉だろう。彼が突然「萌え萌え」とか云い出したのを、近藤真彦東山紀之はどう見たのだろうか?何のことか理解できたのだろうか?と想像すると、ますます面白い。