年末年始六日目/護国神社初詣

年末年始休日六日目。
朝八時頃に朝食を摂ったあと眠くなり、昼三時頃に起きて昼食を摂って、四時半頃に外出し、愛媛県護国神社へ参詣することにした。家を出た瞬間、雪が降り始め、強い風に吹かれて空を舞っていた。
雪の降る中を歩き、愛媛県護国神社(「愛媛縣護國神社」)へ到着。
大きな鳥居から二つ目の鳥居までの間の参道には多数の飲食の屋台が並び、屋台の背後のテントには食卓までも準備されていて、昼食をここで摂る手もあったのか…と思った。
このとき既に夕方五時に近い時刻になっていたにもかかわらず大勢の人々が参詣に向かっていて、なるほど、初詣の行先として愛媛県護国神社の人気の高さは松山市内では別格であるとは何年か前に聞いたことがあったが、確かにそうに相違ないと実感した。
社務所からは雅楽君が代」(国歌の原曲)が流されて、新春の晴れやかな気分を盛り上げていた。手水にも大勢の人が集まっていた。広々と開放された拝殿を見ることを得たのは今日が初めて、そこへ入ることを得たのも今日が初めてだったが、実に立派だった。
拝殿の左手には大勢の巫女がいて御守等を扱っていた。「平成二十五年靖國暦」も販売していて、一冊購入して中を見てみたところ実に興味深かったので、もう一冊、贈答用に購入してみた。さらに漆塗の干支の御守も購入してから拝殿を出た。
愛媛県護国神社は、英霊の顕彰や国防の祈念のための神社であるだけではなく、どうやら家内安全や交通安全、学業成就、商売繁盛等、あらゆる人々の思いを受け止める神社でもあるようで、それも好ましいと思われた。
それにしても、普段の境内に満ちる厳粛な雰囲気からは一転して、いかにも正月らしい晴れやかさ、和やかさが境内に満ちていた。境内の至る所が正月らしく飾られていたが、特に華やかだったのは大きくて立派な軍馬の銅像。馬の胴体は紅白の綱で飾られて数種の果実を捧げられ、さらにその脇にある特別攻撃隊勇士の銅像やプロペラ遺物の前にも果物一個が捧げられていた。鳥居の脇に立って雅楽君が代」に耳を傾け、橋を渡り、屋台を見物しつつ参道を歩き、大きな鳥居を出て参詣を終えた。
帰宅後、鍋焼ウドンで夕食を摂ったあと、年末に集めておいた資料集を広げて少しだけ仕事をしておいた。云わば今年の初仕事。