仮面ライダーウィザード第四十話

平成「仮面ライダー」第十四作「仮面ライダーウィザード」。
第四十話「自転車に乗りたい」。
今朝の話の前半。操真晴人(白石隼也)は、魔法に関する真相を知ると見られる笛木を名乗る人物(池田成志)の正体を探るべく、大門凜子(高山侑子)とともに警視庁(と劇中では云われているが、どう考えても警視庁ではなく、恐らくは内閣辺の)国家安全局〇課に木崎警視(川野直輝)を訪ね、情報提供を求めたが、生憎、求める情報はなかった。木崎警視はモンタージュ写真の作成を指示して、今後の捜査を〇課で進めることを約した。
同じ頃、仁藤攻介(永瀬匡)は、短期間で自転車に乗り得るようになりたいと切望して彼に教えを乞うてきた少年、飯島譲(相馬眞大)のため、先ずは芝生の公園で速やかに、自転車を普通に乗りこなせるようにしてやったあと、さらに山へ移動し、屈曲する細道でも急峻な下り坂でも自在に走り得るのみか、アクロバティックな走行をもなし得るまでに鍛え上げていた。
今朝の話の冒頭の研究学園都市アイアイモールの戦闘に、奈良瞬平(戸塚純貴)の高級な自転車を借り受けて急行した仁藤攻介が、その自転車で石段や庭石の上を華麗に疾駆しながらファントム配下の軍団を撃破していた場面は、バイクには乗らなくとも自転車で戦える新たな仮面ライダーの誕生を告げたと云うも過言ではない。
西川ファントムに狙われるゲートとしてその場にいた飯島譲は、仁藤攻介の華麗な自転車の技を見て魅了され、戦闘後には、彼を助けてくれた操真晴人を無視して仁藤攻介の許へ駆け寄り、自転車の技を教えて欲しいと願った。恐らくはその時点では、単に短期間で自転車に普通に乗り得るようになりたかっただけだろうが、仁藤攻介はその程度の目標を簡単に達成させたあと、さらにアクロバティックな走法をも伝授しようとした。そして夜には、山の中で野菜や肉を串焼にして食べながら語り合った。相変わらず仁藤攻介には見せ場が多い。主人公の如し。
そして後半の戦闘。ビースト=仁藤攻介が飯島譲と倉田朱理(矢部裕貴子)を救うべく西川ファントムと闘っていたとき、そこへ駆け付けようとしていた操真晴人の前にはメデューサ中山絵梨奈)が出現して邪魔をした。メデューサを倒して前進しようとしたウィザード=操真晴人は返り討ちに遭い、魔法と体力を吸い出されて危機一髪の状態に陥ったが、そこへ現れたのは、メデューサに身体を奪われた亡き稲森美沙(中山絵梨奈)の妹であり、一度はメデューサに殺されかけた稲森真由(中山絵梨奈)。笛木を名乗る白い魔法使いによって魔法の指輪を与えられ、魔法使いとなって再登場した。
というわけで、前半にも後半にも常に見せ場の多かった仁藤攻介と、後半に華々しく登場した稲森真由に挟まれて、地味な探偵業に従事していた操真晴人。しかるに前半の、仁藤攻介や奈良瞬平と一緒に飯島譲をからかっていた場面は一寸よい感じに思われた。