警部補矢部謙三2第二話

金曜ナイトドラマ警部補 矢部謙三2」。第二話。
矢部謙三生瀬勝久)の殉職を期待して困難な仕事を一任し続ける警視総監(大和田伸也)と、それを矢部謙三への絶大な信頼の現れと思い込んでしまっている玉置浩市(相島一之)との間の心理劇…というよりは顔芸の競い合いが、何度も執拗に繰り返されるのに面白い。
警視総監の愛娘の御手洗未来(畠山彩奈)の、今回の事件への関わり具合も、程よい感じだった。小学校の社会科見学で訪れた研究所で秋葉原人(池田鉄洋)を発見し、矢部謙三を一緒に探し回るという展開が面白かった。それに先立って一度、御手洗未来が矢部謙三の存在に気付きそうになる場面があったが、そこでは惜しくも気付くには至らなかった。なかなか手に汗握る流れでさえあった。
社会科見学の行先であったのと同時に事件解決の現場でもあったのが所塚研究所。ショツカ研究所。それなのに所轄のアジト刑事(賀集利樹)の出番は前回で終わったようで、代わりに登場したのはインターポールの銭形エリカ(音月桂)。一目で判る宝塚の風格。銭形エリカこそ犯人の一味である!と主張したジェームス(浅野和之)の偽物が、ショッカー研究所で正体を現したときの憎らしさも素晴らしかった。