実験刑事トトリ2第四話

土曜ドラマ「実験刑事トトリ2」。
第四話「ビリヤードが終わったあとに」。
今回の犯人は手強かった。だからか、「トトリくん」こと都鳥博士(三上博史)もムキになったかのように、容疑者に対する敵意を剥き出しにしていた。被害者は劇中に登場した当初から殺されても仕方ないかもしれないと思える程の悪人だったから、七年前の善行も実は悪行ではないかとは容易に想像できたが、最後に明かされた真相は予想していたよりもさらに酷かった。犯行は自然な報復の感情の発露と云うしかない。トトリくんの「象」の復讐の話が印象深く響いた。
犯人の義理の弟になる予定だった人物の名が一和樹(葉山奨之)。「一」と書いて「ニノマエ」と訓ずる。「一十一」(ニノマエジュウイチ)を連想した。
筋肉痛になんかなりそうもなさそうに見える立派な体型の、「先輩」こと安永哲平(高橋光臣)が凄まじい水準の筋肉痛に追い込まれていた。それを含めて先輩の見せ場は多かった。中でも颯爽としていたのは、ストーカーに追われて逃走していた人気アイドルのマコリン(栗山千明)を救出した場面だが、あこがれのマコリンを抱き締めた先輩の至福の表情を見ていると、何れが救出されたのか見紛いそうになる。
あこがれのアイドルが実はトトリくんの妹であると判明して、先輩は「マコリン」を「マコさん」と呼び始めた。しかるにトトリくんの夫人に関するマコリンの発言はトトリくんの発言と大いに食い違う。何れかが正しいのか、それとも何れも嘘であるのか。