年越カウントダウン2013-2014

旧年から新年へ移行する瞬間には、今年も「ジャニーズカウントダウン」。今回の正式な名称は「ウマれる新たな伝説 ジャニーズ年越し生放送 Johnnys' Count down 2013-2014」。今年も駄洒落。しかし駄洒落に伴われた「新たな伝説」という語には駄洒落を超えて重要な含意があった。
なぜなら今回、遂にSMAPが参加したからだ。トキオもV6も嵐も関ジャニ8も不在の中、たとえ香取慎吾一人だけの登場、しかも直後に放送される番組「YOUコントしちゃいなよ」の宣伝のための出現という格好だったとはいえ、SMAPが姿を見せたのは史上初のことで、実に、この番組における何かの変化を印象付けた。番組内で司会のキンキキッズ近藤真彦と語り合っていた通り、全体は大いに若返り、世代交代の様相をも呈していたが、勢いがあった。ジャニーズらしさ、アイドルらしさが強く出て、好ましかった。この路線を今後も続けて欲しい。
Sexy Zone中島健人菊池風磨中山優馬Hey! Say! JUMPとともに目立っていたのも今回の特筆すべき点で、清新な印象を強調した。また、今回は帝国劇場からの中継放送はなく、タッキー&翼は最初から揃って東京ドームにいたが、京セラドーム大阪にはKAT-TUNがコンサートのため出張中で、代わって関西ジャニーズJr.の重岡大毅桐山照史中間淳太が東京に来た。山下智久やテゴマスが目立っていたのは一つにはKAT-TUNが東京に不在だったからでもあるのだろうか。
最初から最後まで面白かったが、見る前から期待していた点の一つは、今や恒例行事の、観客席で鑑賞する十八歳未満アイドル衆の登場の仕方。今回はそれは番組開始から十一分間ばかり経過した時点に来た。
先ずはSexy Zone中島健人菊池風磨が、第16代いいとも青年隊noon boyzの真田佑馬と野澤祐希とともに「Sexy Summerに雪が降る」を歌い始め、やがて中島健人菊池風磨の二人だけで舞台を飛び下りて観客席へ駆け出した。飛び降りたとき転倒してしまった菊池風磨中島健人が助け起こして肩を組んで連れて行ったのも見所の一つ。観客席では、中島健人は直ぐにマリウス葉佐藤勝利松島聡の居場所へ行ったが、菊池風磨は違うところに留まろうとして、中島健人はそれを呼び寄せて、こうしてSexy Zoneの五人が揃った絵になった。ちなみに位置関係は、正面から見て佐藤勝利の右側にマリウス葉、左側に松島聡中島健人マリウス葉の前、菊池風磨松島聡の前に立った。松島聡の左には、ルイス・ジェシー改めジェシー松村北斗森本慎太郎がいたように見受けた。マリウス葉の右にいたのは、平野紫耀小瀧望だろうか。
ジェシーがセクシーゾーンに混じろうとしていたのも面白かった。
セクシーゾーンに続いたのはその兄貴分の中山優馬安井謙太郎京本大我、岸優太を率いて「勇気100%」を歌いながら観客席へ駆け付け、中島健人菊池風磨に合流した。ヌーンボーイズも合流していた。
このとき中山優馬は青色の衣装を着ていたが、のちには黒の衣装に着替えていた。他方、中島健人菊池風磨は純白の衣装を着ていて常に目立っていた。舞台上に出演者一同が集結する場面が幾度もあったが、大概、この三人は中央のキンキキッズ近藤真彦の直ぐ後に立っていて、やはり目立っていたし、衣装の色も、色とりどりの中の白と黒で際立っていた。
今回、香取慎吾の出演とともに「新たな伝説」を形作ったと云えるのは、デビュー決定の報告がこの場で行われたこと。関西ジャニーズJr.の重岡大毅桐山照史中間淳太が、小瀧望とともに「CDデビュー」を果たすことが直前に決定したらしい。舞台上の三人がこの「重大発表」を明かしたとき、観客席の前に立った小瀧望は大きな紙を掲げていて、そこには「グループ名はジャニーズWEST4」と手書で書かれていた。小瀧望の背後には佐藤勝利松島聡マリウス葉平野紫耀がいて、その紙を指差して盛り上がっていた。曲目は「ええじゃないか」。Sexy Zoneの「Sexy Zone」とは大いに趣が異なる。これを歌いながら三人は観客席の小瀧望の前に駆け付けた。小瀧望の両肩に佐藤勝利が背後から手を載せ、松島聡の背後にはジェシー。番組の終わりの方で語られたところによると、「ジャニーズWEST4」という名称は「三十分前」に決定したらしい。「関西ジャニーズ」ではなく新たに「ジャニーズWEST」と名乗ったところに意味があるのかもしれない。