水球ヤンキース第九話

土ドラ「水球ヤンキース」第九話。
高等学校水球部の県大会の初戦は、霞野工業高等学校水球部と水蘭高等学校水球部との決戦でもある。この重要な試合を翌日に控えた大切な夜、三船龍二山崎賢人)はどうして稲葉尚弥(中島裕翔)を激しく動揺させるようなことを云ってしまったのか?と思わせておいて、実はどうやら、そのことで稲葉尚弥は動揺するどころか決意も新たに意欲を燃やすだろうことを、三船龍二は予想できていたらしい。
不幸はそのあとに来た。三船龍二と別れた直後の稲葉尚弥が何者かに襲撃され、肩を負傷したのだ。事件に気付いた三船龍二が稲葉尚弥の許へ駆け付けて介抱し始めたのは不幸中の幸いだが、このことがどのような結末に繋がるのかは次週の最終回に待たなければならない。
下手人が水蘭高等学校の郷田剛(鈴木伸之)であるのは誰でも推察できるところだろう。この悪人には然るべき罰が与えられるべきであるし、こんなにも悪逆な者をこれまで放置してきたばかりか一緒になって悪事を盛り上げてきた水蘭高等学校水球部には然るべき処分があるべきではないのか。制作者の道徳感情の程が問われてくる問題だろう。
木村朋生(千葉雄大)、志村公平(中川大志)、加東慎介(吉沢亮)の三人組には、過剰な不良の格好は似合わない。
稲葉尚弥の人生を変えたと云うも過言ではない幼少時の彼の思い出の事件の場には、のちに霞野工業高等学校水球部の顧問教諭になる青山千春(大政絢)も居合わせていたばかりか、当時まだ高校生だった青山千春が高校教諭、それも霞野工業高等学校の教諭になりたいと決意したのもその事件を目撃したからこそだったらしい。あまりにも出来過ぎた話というのは、むしろ出来が良くないのかもしれない。