かぐや兄弟/妖怪ガシャどくろ/ウィふさー&ふさニャン

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で最新の第五十四話の配信あり。
ウィスパーかぐや姫は月へ帰るべく宇宙兄弟化。「妖怪むかし話」今後の展開に期待。
妖怪ガシャどくろの佇まいは歌川国芳の名作《相馬の古内裏》に極めて似ているが、国芳のこの表現それ自体が、山東京伝の原作において数百の骸骨の大軍として登場するのを敢えて一体の巨大な骸骨に変えてその存在感を強調したものである以上、典拠から外れた創作であり、古来の妖怪を描いたものでもない。しかも、妖怪がしゃどくろ自体も古来の妖怪ではないらしく、検索してみるに、この妖怪は昭和の後半に創作されたらしい。その姿を国芳の巨大骸骨に結び付けたのは水木しげるである由。そして「妖怪ウォッチ」の面白いところは、昭和生まれの新妖怪に、同じ頃から世に出回った玩具の自動販売機(カプセルトイ)を結び付けた点。一般には古くから「ガチャガチャ」等と呼ばれてきたはずだが、「妖怪ウォッチ」の玩具を開発しているバンダイでは「ガシャポン」という名称を採用している由。それで「妖怪ガシャどくろ」。
妖怪ふさふさんの話で最も面白かったのは、ジバニャンヴェルサイユの薔薇化と、ウィスパーの木村拓哉化。平成の初頭に男子の長髪(ロン毛)を流行らせ始めたのは江口洋介だったかと記憶するが、やがてその象徴と化したのは木村拓哉。ウィふさー&ふさニャンそれぞれ似合っていた。