妖怪ウォッチ新主題歌の映像/コマさん責任感/完璧妖怪/プロデュース能力

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で最新の第六十三話の配信あり。
今週から序曲が新しくなった。「ゲラッポ・ダンストレイン」はゲーム「妖怪ウォッチ2真打」の主題歌である由。伴われる映像には大勢の妖怪が登場して人間は少なくなったが、後半には、ケータがジバニャン、ウィスパーとの間の思い出の数々を回想していて、友情を再確認するかのようでもある。実際、このところはケータとウィスパーとジバニャンの三名の間の絶妙な関係が話の面白さを推進していて、その面白い話の中では互いを攻撃し合うような場面もあるが、その根底にあるのが三名の間の信頼と思い出の共有(「あなたとの物語」)にあるに相違ない。そのことをよく表した映像であるように見える。
コマさん&コマじろう兄弟の探検隊は、「幕府埋蔵金」の探索。場所は近所の公園の、子供たちの遊び場として設けられている洞窟(「ワクワク洞窟探検」)。埋蔵金の在り処を記した古文書を提供したのは「埋蔵金ハンター」の田中という人物。もちろんチャッピーと同一人物だが、口を閉ざしていることの多かったチャッピーとは違い、常に口を開けたままにしているところに、彼なりの役作りが見て取れる。
今回の話で新鮮だったのは、コマさんが隊長としての責任感に燃えていることが判明した点。しかし考えてみれば、コマさんは一度、玩具製造の大企業「DANDAI」でソレダ社長の業務を代行し、見事に業績を向上させたこともあるのだ。コマさんのこの責任感の強さのゆえに破綻しかかったヤラセを何とか誤魔化して遂行するため、崖から落ちてみせた番組ディレクター矢良瀬古里無の責任感も凄まじい。
妖怪エイプリールフールの事件では、完璧妖怪セバスチャンが登場。今年から「地獄の妖怪エイプリールフール」が始まったことを宣告。グレるりん、メラメライオン、ヒキコウモリ、ジバニャン、ウィスパーにそれぞれ嘘をつかせ、嘘に失敗した者に対しては、またしてもDANDAIのフィギュア製造機でフィギュア化し、店頭小売価格二百八十円で販売する罰ゲームを与えることにした。セバスチャンの完璧な暴走で大いに盛り上がる話だが、一番の見所は、フィギュア化されて梱包され、運び去られようとしていたジバニャンやウィスパーとの別れを悲しんだケータの表情にある。
妖怪なまはげの事件は本当の事件。妖怪でありながら二度も逮捕された。最初は銃刀法違反。逮捕したのは人面犬の事件で馴染みの警察官だろうか。次の事件は脱税。伊丹十三の妻を思わせる「マルサの女」が来て、トイレの花子さんも共犯者として逮捕された。しかし国税庁に目を着けられる程に目立つ術を知る花子さんのプロデュース能力には感嘆する。