仮面ライダードライブ第三十九話

平成仮面ライダー第十六作「仮面ライダードライブ」。
第三十九話「旋風の誘拐犯はいつ襲って来るのか」。
チェイス上遠野太洸)が自動車の運転免許を取得すべく安全運転のルール全部を記憶した上で教習所に通っている間、とんでもない事態が生じていた。マッハ=詩島剛(稲葉友)は、亡き父である蛮野天十郎(声:森田成一)の頭脳を保全する蛮野パッドによって酷くも裏切られ、ドライブ=泊進ノ介(竹内涼真)は、今まで身を潜めていたロイミュード004によって変身用のベルトであるドライブドライバーを強奪された。
ロイミュード004は、他のロイミュードに合流することなく、姿を見せることさえもなく潜伏して独自の行動を取っていたらしい。ロイミュード002=ハート(蕨野友也)の言から、そのことは窺える。ロイミュード004によるベルトの強奪はロイミュード陣営の作戦の一環でもなければ合流のための土産でもないに相違ない。蛮野パッドによるドライブとマッハへの突然の攻撃の直後にこれが行われた以上、ロイミュード004を操っているのは蛮野パッドであると考えるほかない。蛮野パッドが「頃合い」と云っていたのは、この作戦を決行するには機が熟したと見定めたからだろう。
蛮野天十郎を「悪魔」と罵る「ベルトさん」=クリム・スタインベルト(声:クリス・ペプラー)の言は正しかったようだが、それでは、クリム・スタインベルトの危険な二面性を指摘した蛮野パッドの言は、詩島剛を欺くための嘘だったのか。必ずしもそうとも思えないのは、生前のクリム・スタインベルトに酷似した謎の人物(クリス・ペプラー)が今回も姿を現したから。これは映画の宣伝のために思わせ振りに出てきているだけであるのか、それとも蛮野パッドとともに今後の物語を左右するためであるのか。