福士蒼汰ドラマ恋仲第三話

福士蒼汰主演テレヴィドラマ。月九「恋仲」。第三話。
かつて高校生だったとき、家業の破綻に因って夜逃をしなければならなくなった芹沢あかり(本田翼)は、三浦葵福士蒼汰)から借りた漫画ワンピース第五十一巻に、別れの挨拶と想いの告白と再会の約束を書いた小さな手紙を挟んで返しておいたが、その約束の再会のとき、意に反して、現れたのは三浦葵ではなく第二のアオイ、蒼井翔太野村周平)だったらしく、以来、今日の捻じれて歪んだ状態が続いていた。
なぜ三浦葵は約束のとき約束の場所に来なかったのか。なぜ蒼井翔太が来たのか。反対に三浦葵の側から見るなら、なぜ芹沢あかりは連絡先も告げず黙って消えたのか。なぜ蒼井翔太は芹沢あかりと連絡し得て再会し得たのか。そしてどうして両名は付き合い始めたのか。
謎の真相は、視聴者にとっては既に明白。第一話の最後に真相は示唆されていたから。
問題は、三浦葵と芹沢あかりが真相を何時どのように知るのかにあったが、意外に早かった。芹沢あかりは発見してしまったのだ。蒼井翔太の机の抽斗の中に、あの漫画ワンピース第五十一巻があり、あろうことか、それには芹沢あかりの手紙までも確り挟まれていたのを。
重要な事実の解明は、芹沢あかりを驚かせ、怒らせた。無論この感情は蒼井翔太に向けられなければならないが、どのような形で向けられるのか。それを彼はどのように受け止め、或いは避けるのか。彼が底抜けの悪人であるなら、悪事の原因、責任をむしろ三浦葵に帰せることも不可能ではない。蒼井翔太がどこまで非道であるのか、それともそこまでは非道ではないのか。