造形の天才コマさん/留守番ジバニャン

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で第八十話の配信あり。
最初に「コマさんと行く」第五回があったあと、USAピョン第三回があって、そしてジバニャンの話。
コマさんと行く第五回。
今回の対戦相手は陶芸の巨匠、鷲尾奈落斎。この人は普段は山に籠っているらしいから、田舎者のコマさんが都会人の挑戦を受けるという普段の構図にはなっていない。しかもコマさんは普段にも増して驚異の力を見せ付けた。なにしろ、コマさんこそは土を捏ねて形を造る天才で、陶芸の巨匠はその足元にも及ばなかったから。確かに、思い起こせば第七十三話の「妖怪ムカムカデ」の話でも、コマさんは大工仕事に巧みだった。造形におけるその才能が、土を捏ねることにおいてさらに華麗に発揮されたのだ。短時間で沢山の美しい器を拵えただけではなく、理想の風景を細密に描出し、風呂を作って入浴してみせた挙句、巨大な城館をも現出させた。多分、いかなる造形芸術家もコマさんには勝てないに相違ない。
ジバニャンの怖いライトゾーン。
ケータは母親に連れられて買物に出かけた。ケータはジバニャンも誘ったが、ジバニャンは母親の長時間の買物に付き添わされて退屈な思いをさせられるのを嫌い、断った。ウィスパーは誘われるまでもなく当然のようにケータに従ったから、ジバニャンは一人で留守番。実際にはケータの部屋のクローゼットの中にはヒキコウモリが住んでいるはずだが、多分、(第七十話で垣間見ることのできた)あのクローゼットから通じる異空間の居城にでも出かけていたのだろう。そうして一人で留守番をしていた間、ジバニャンはどういうわけか恐怖感に囚われてしまった。原因をなしたのはドキ土器だったわけだが、そこは重要ではない。この話で最も重要な本質は、困ったような顔で寂しげに家の中を歩き回るジバニャンの仕草と表情の愛らしさ。USAピョンは無論のこと、コマさんでさえも、このジバニャンの愛らしさには敵わないように思われる。