丼系妖怪/ロボニャン事件の回顧

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で第八十五話の配信あり。
今回はUSAピョンのロケット組み立て第五回、ケータとウィスパーとジバニャンの話、そしてコマさんタクシー第二回。
クマとカンチが妙なプライドにこだわり始めた事件。
どうでもよいようなことで妙に己のプライドにかけて己の立場を主張し始めるのは、妖怪プライ丼の所為。それを見抜いたケータは、友達妖怪の力でクマとカンチを助けようとしたが、不穏な気配を察したプライ丼は直ぐにケータに憑いて攻撃を未然に制してみせた。
絶体絶命の危機か?と思われ、ジバニャンもウィスパーも慌てていたとき、下駄の音を鳴らしながら、ひも爺が出現した。プライ丼は、大きな丼に盛られた海老天丼であり、食べ物としては妖怪うらや飯(第七十話)や妖怪やきモチ(第八十二話)よりも食欲をかき立て易く、ゆえに危うい。「つまみぐいのすけならまだしも、ひも爺は不味か!」というプライ丼の言には肯かざるを得ない。実際、つまみぐいのすけ自身も(第七十話で)、ひも爺には敵わないことを述べていた。
ここに至って、もはやジバニャンもウィスパーもプライ丼の心配をし始めていたことも、ひも爺の恐ろしさを物語る。ひも爺の被害者の一人うらや飯も駆けつけ、「丼系妖怪」の仲間として、プライ丼に退却を勧めたが、プライドにこだわるプライ丼にその選択肢はなく、結局、海老天を全て食べ尽くされて、ただの大盛御飯と化してしまった。しかるに、そこで終わらせてくれる妖怪ひも爺ではなかった。さらに大盛御飯をも茶漬にして食べようとし始め、うらや飯はそれを止めようとしたが、ひも爺は容赦なく、うらや飯をも一緒に食べようとし始めた。大盛御飯と化したプライ丼も、うらや飯も、全て食べ尽くされようとしている光景に、ケータもウィスパーもジバニャンも戦慄を抱かずにはいなかった。
夏の終わりを飾るに相応しい怪談話だった。
コマさん懺悔タクシー第二回。
今回の乗客=犠牲者はロボニャン改めロボニャンF型。
ロボニャンといえば、誰もが「あれはダメでしょう」と思うのは例の事件。からくりベンケイ(第二十三話)の事件。コマさんも「見ていて一寸恥ずかしかったズラ」と述べ、コマじろうも肯いた。からくりベンケイも、あんな変な事態に巻き込まれたことを甚だ迷惑に思っていたらしい。流石のロボニャンF型も反省していたかに見えたが、やはり反省してはいなかった。