デビビルとオンダ選手/おとなブルと犬妖怪連合

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で第八十七話の配信あり。
今回はケータの話が二つ、そして今回はUSAピョンのロケット組み立て第六回。
妖怪デビビルの事件。
デビビルは臆病ではあるが、恐ろしい力の持ち主。どんなに勇敢な人物をも臆病者に変えてしまう。サッカー界のスターであるオンダ選手が重要な試合におけるPK戦で他の選手に見せ場を譲ったのは、怪我の所為ではなくデビビルに憑かれた所為だった。このオンダ選手の名と顔は、既に第五十九話「妖怪ぎしんあん鬼」で登場していた。フミカの大好きな異性であり、大好きである理由は彼が「普通ではない」ことにある。実にケータを傷付ける事実だった。
デビビルに自信を持たせるためにはデビビルに憑かれても影響を受けない程に自信満々の妖怪に憑かせてみればよい!というケータの提案に因り、ウィスパーは必死に妖怪パッドで検索を始めたが、自信満々の発言に反して検索は進まず焦る心は表情に出ないはずがなく、むしろこのことがデビビルに自信を持たせる結果につながった。この場面で最も面白いのは、焦りながら検索するウィスパーの動揺を見て、ジバニャンが「そのくだり、いいかげん見飽きたニャン」と呆れ果てていたところ。
そしてジバニャンはウィスパーに対してホノボーノを写真で見せてその名を答えさせる試験を行ったが、ウィスパーの答えは「妖怪イエローもくもく男」で、不正解。ケータが「その間違い、前にもしたよね?」と指摘したように、第四十八話「消えた妖怪パッド」でも同じ間違いをしていた。
妖怪おとなブルの事件。
ケータの同級生がどういうわけか大人振り始めた中、ジバニャンがケータに「ケータは大人っぽいのに憧れないのかニャン?」と尋ねたのは、ジバニャンが何時になく(ドラえもんのような)保護者に見えた。
大人振っている子犬の妖怪、おとなブルは本物の大人、じんめん犬を見て魅了され、じんめん犬が起ち上げる予定の会社に就職することになった。第六十六話「犬時間」では、コマさん、じんめん犬、イケメン犬が一緒に行動していたが、やはり犬の妖怪は犬同士で連帯し易いのだろうか。
そういえば、コマさんがケータを「ケータくん」ではなく「ケータ」と呼び始めたのは第六十六話「犬時間」以降のことではなかったろうか。この変化は、犬時間の事件が実はケータの夢ではなく現実だったことを物語っているのかもしれない。