久万高原町行

出勤。しかし朝十時半には出立。まずは松前町方面へ行き、一軒目の仕事。早めに終えて、次に久万高原町方面へ移動。道の駅で昼食を摂ることにしたが、食堂が満席だったので喫茶店の軽食で済ませた。昼二時、二軒目の仕事。これも速やかに完了して安堵した。
夕方、休憩を兼ねて、町立久万美術館の「岡本鉄四郎展」を鑑賞。戦時、戦地の徐州や北京で陸軍の宣撫活動に従事しながら、青年画家として、現地の風景や風俗、人々の生きる様子を記録した貴重なスケッチ群を、関連する油彩画や文書と合わせて、まとめて公開している極めて有意義な展覧会。右も左もなく、当時の事実をそのまま知るための第一級の絵画史料群であり、その全てを図版として収録した図録も非常に価値ある文献になるだろう。戦争の愚かしさを語るためには、戦争そのものだけではなく、敗戦後の振る舞いをも含めて語る必要があるはずで、この展覧会はそのような意味でも公正に公平に考えてゆくための材料を提供しているように見える。とはいえ、戦時の史料を、戦争を考えるための材料にしか用いないのは勿体ない。むしろ当時の北京等の生活や風俗を知るための民俗学資料としても価値が高いのではないかと思われるし、絵の軽妙な美しさを見落とすわけにはゆかない。
職場へ帰着したのは夕方六時二十分頃。色々な仕事を片付けて退出したのは夜八時四十分頃だったろうか。電車で道後まで戻り、大型食料品店に寄って帰宅。疲れ果てていたのに無益な夜更かしをしてしまい、その悪影響は翌日の夜まで及んだ。ゆえに九月二十七日の深夜(というよりは九月二十八日午前二時二十二分)、二十七日の記事と併せて記之。