仮面ライダーゴースト第六話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第六話「運命!再起のメロディ!」。
第二の仮面ライダー、スペクター=深海マコト(山本涼介)は眼魂を取り出した天空寺タケル(西銘駿)に対して「そいつは置いてゆけ!」と脅してその眼魂を譲り渡すように命じたが、それで怯えた天空寺タケルが本当に眼魂を置いて逃げ去ったときには「良いのか?」と驚いていた。本気で奪おうとしたわけでもなかったのだろうか。アラン(磯村勇斗)は深海マコトに「ますます君の目的が解らなくなってきたよ」と云っていたが、謎めいた言動の背後には、彼の妹が眼魂になっているらしいことも含めた過去の事情があるらしい。彼が月村アカリ(大沢ひかる)に特別な感情を抱いた様子であるのも、彼の妹の眼には必然の事態と見えていると見える。謎の一端は次週にも明かされるのだろうか。
今回は月村アカリが大活躍。天空寺タケルの幼馴染みの女友であるからこその、頼もしい激励だった。単なる恋人ではあのようにはならなかったかもしれない。他方、御成(柳喬之)は安定の活力を発揮した。あの活力と説得力を裏付ける要因としては、役者の演技の強さを別にすれば、やはり僧侶の姿をしていることが大きい。衣が墨色ではなく茶色であること、完全に剃髪していて体型も細長いことから、何となく印度の僧のようにも見える。
依頼人の君島陽子(小林里乃)が天空寺タケルの出現を見て「おばけ!」と驚いたとき御成が「良いオバケだから大丈夫です」と説明していたのは、なるほど、やはり御成も彼をオバケと認識していたのかと感じさせて面白かった。