仮面ライダーゴースト第九話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第九話「堂堂!忠義の男!」。
天空寺タケル(西銘駿)は何かを強く述べるとき、かなり強い声を発し、迫力を見せる。そうして天空寺タケルが次第に強さを具え始めているのとは反対に、「マコト兄ちゃん」ことスペクター=深海マコト(山本涼介)が早くも弱さを見せ始めている模様。
深海マコトが何か無理をしている様子であることを天空寺タケルは見抜いたが、同じことを深海マコトの妹の深海カノン(声=工藤美桜)も指摘していた。このことがやがては深海マコトの心を開かせ得るに相違ないが、現時点ではむしろ追い詰めることになっている。
アラン(磯村勇斗)は眼魔界の「大帝陛下」の御子であると判明。しかし大帝が何者であるのかは不明。そして大帝の命令を受けてアランを助けるべく登場したのがジャベル(聡太郎)。しかしアランはジャベルを「父上」から派遣されてきた「御目付役」と認識している。換言すれば、アランは大帝とジャベルを鬱陶しく感じている。さらに、一連の「不可思議現象」を仕掛けてきた西園寺主税(森下能幸)は、最近ますますアランからは離れて行動しているように見える。
このように、天空寺タケルに敵対する連中は一枚岩ではないどころか、誰一人として同じ方角を向いている者がいないようにさえ見受ける。だからこそ、月村アカリ(大沢ひかる)、御成(柳喬之)、シブヤ(溝口琢矢)、ナリタ(勧修寺玲旺)の固い結束は、この物語において寛ぎを与える。