仮面ライダーゴースト第二十五話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第二十五話「異変!赤い空!」。
今回は、番組開始前に先ずは「仮面ライダー生誕四十五周年」記念の歴史概論があった。四十五年の歴史の劈頭を飾った人が四十五年目に再び現れるというのは、やはり凄い話に相違ない。
それにしても。深海カノン(工藤美桜)を通して既に天空寺タケル(西銘駿)の仲間になったも同然かと見えていたアラン(磯村勇斗)は、思っていたよりも遥かに迷っていた。新「大帝」のアデル(真山明大)に抵抗しながら同時に先の「大帝」アドニス(勝野洋)の理想を追うことがどうすれば可能であり得るのかも判らないままに、天空寺タケルを騙して利用しようと企てるとは、迷いを通り越して血迷っているとしか思えない。
天空寺タケルもアランを本当に信用してよいのかどうか決めかねていたが、それでもなお深海マコト(山本涼介)の身体を救出して復活させるために敢えてアランと手を組んでみようと決めつつあったとき、デカルト流の懐疑の精神でアランの企みを読み抜こうとした月村アカリ(大沢ひかる)の知性の鋭さ、確かさは実に頼もしかった。御成(柳喬之)がどこまでも天空寺タケルに従おうとしている中で、月村アカリのこの懐疑がなかったなら天空寺タケルはとんでもないことになっていたろう。
アランは今やタコヤキ屋台の福嶋フミ(大方斐紗子)のタコヤキに夢中だが、ユルセン(声=悠木碧)もタコヤキに釣られて無理をしていた。なぜ眼魔界の人々はタコヤキに釣られてしまうのか。