仮面ライダーゴースト第二十七話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第二十七話「決死!覚悟の潜入!」。
天空寺タケル(西銘駿)がアラン(磯村勇斗)と一緒に眼魔世界へ潜入し、天空寺タケルが衛兵の大群と戦っている間にアランは先ずは姉アリア(かでなれおん)と再会して事情を聴き、次いで父アドニス(勝野洋)とも再会。そこへ天空寺タケルも合流したが、この「大帝陛下」の理想の実態について話を聴こうとしていた直後、天空寺タケルとアランの眼前、アドニスは王世子アデル(真山明大)によって抹消された。ここに至って天空寺タケルの怒りは最大限に爆発した。
同じ頃、目を覚まして動き始めていた本体の深海マコト(山本涼介)は、眼魔世界長官イーディス(竹中直人)と再会し、恐るべき力を持つ眼魂を受け取った。イーディスはそれを天空寺タケルに使わせるつもりだったが、それの力がそれの使用者にも打撃を与えかねない程に危険であることを知った深海マコトはそれを自ら引き受けることにした。アドニスとともに眼魔界の秩序、云わばガンマノミクスを整備してきたイーディスは、どうやら「ドライバー」を開発して深海マコトに授けた張本人でもある模様。そうであるなら天空寺タケルの「ドライバー」にもイーディスは関係しているのかもしれないと想像される。そしてそのように考えるなら、イーディスが仙人(竹中直人)の正体であるのだろうことにはもはや疑うべき余地もない。
このように、眼魔界を舞台に天空寺タケル、深海マコト、アランが大活躍を繰り広げていた間、人間界にも色々な事件があって盛り沢山の一話になったが、最も印象深かったのは断然、御成(柳喬之)が瀕死のジャベル(聡太郎)を救助してしまった奇妙な事件。
ジャベルは御成を殺害しようとしていたのに、重傷のゆえに力尽きようとしていたところを、御成は月村アカリ(大沢ひかる)開発の特効薬で治癒した上にオニギリまで与えた。いかにも仏教者らしい接待の精神。なるほど、御成は本当に僧侶だったと再認識できた。仏道の慈悲心は眼魔ジャベルを救済するに相違ない…と予感させた場面だった。