田中くんはいつもけだるげ第三巻

凄まじく眠かったので夜十一時頃には寝始めたかと記憶するが、起きたのは翌朝六時半。
寝る直前には、『田中くんはいつもけだるげ』第三巻を読んだ。この物語を解するための一番の前提は、主人公の「田中くん」が「細くて色白で美人だし王子様みたいだね」(第三巻36頁)と云われるような容姿の人物であるという点にある。「いつもけだるげ」な田中を心配し、面倒見なければならないと考えているのは太田だけではない。太田が唯一無二の適役であるから任せているだけで、加藤も志村も他の皆も実は気にしている(4頁)。しかるに田中はどうしてそんなにも皆から心配されているのか?と考えるなら、「王子様みたい」な人だからであると見るしかない。インターネット上の用語で云えば「ただしイケメンに限る。」に該当する特殊事例に他ならない。