仮面ライダーゴースト第二十九話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第二十九話「再臨!脱出王の試練!」。
天空寺タケル(西銘駿)にとって英雄眼魂は友であり師ではあっても決して道具ではないところが、この物語の面白い点だろう。今回、十五英雄眼魂の一員フーディーニ(声=関智一)は天空寺タケルに対して常に文句を云いながら覚悟の程を問いかけ続けていたが、その意は、今回の不可思議現象に関する白井ユキ(小宮有紗)からの依頼に応じて亡き人の幻影を追跡しようとする天空寺タケルの対応について全く納得できないことにあった。納得ゆかなかったから協力を拒否していたが、それでも、奮闘し続けていた天空寺タケルの熱意に負けて漸く協力を申し出た。そのとき他の英雄眼魂たちも一斉に動き出したのが一番の見どころ。一人が拒否するなら皆が拒否し、一人が受諾するなら皆で行動を開始するという関係が出来ているらしい。
アラン(磯村勇斗)とタコヤキ屋台の福嶋フミ(大方斐紗子)の関係が、もはや歳の離れた恋人同士のようにしか見えなくなっている。しかし福嶋フミがいつになく元気を欠いて、それでいて何事にも満足している様子でもあり、天寿を全うしつつあるらしいのは明白だった。アランは再び大切な人を失うことになるのか。
そして眼魔界。眼魔世界長官イーディス(竹中直人)は新帝アデル(真山明大)に対し、「力の根源は、あなたを選んだようですね」と発言した。