怪盗ジョーカー第三十九話におけるプレジデントD発言

テレヴィアニメ「怪盗ジョーカー」第三十九話「決戦!怪盗サバイバル 後編」を再び見る。
プレジデントDは配下のミニミニ王がジョーカーの言動に衝撃を受けて心を変えたことに怒りながら「何が怪盗だ!ジョーカー…何故みんな、あいつに会うと変わってしまうんだ」と云った。確かに、第三期で考えても、キャプテン・ブルーがそうだったし、レインボー・ジャスティスがそうだった。アリババもそうだったように見える。そして遠く遡るなら、第二期、第二十一話で見たキング少年(のちのスペード)も、ジャック(のちのジョーカー)と出会ったことで自身の生きる道を見出し得て、残酷な大富豪の子ダンプの呪縛から脱する決意をした。
ジョーカーとの出会いは、人の運命を変えてしまう。それに関して、小学館てんとう虫コミックススペシャル『怪盗ジョーカーミラクルファンBOOK』の中で監督の寺本幸代が発言している。「ジョーカーが月を背負うようなシーンで、ハレーションが出るんですが…あの効果は、誰かの運命が動いた瞬間に入れるようにしてるんです。例えば1話でハチがジョーカーの弟子になった時。ジョーカーの影響を受けてその人の運命が動き始めたぞ、みたいな。26話のラストは、シャドウとローズの新しい生き方が始まった瞬間って感じですね」(58頁)。