仮面ライダーゴースト第四十七話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第四十七話「呼応!それぞれの覚悟!」。
天空寺タケル(西銘駿)と眼魔界の新帝アデル(真山明大)の身体が触れて心が一体化し、記憶が繋がったことで過去の真相が明らかになった。天空寺タケルの父、天空寺龍(西村和彦)を殺害したのはアデルだった。
御成(柳喬之)は自身の師であり天空寺タケルの父である天空寺龍の仇を討つべし!と主張し、月村アカリ(大沢ひかる)は「それでも僧侶か!」と偉そうに反発したが、シブヤ(溝口琢矢)とナリタ(勧修寺玲旺)は御成に賛同しているようだった。当然だろう。天空寺タケルも本音では父の仇を討ちたいと感じていたから。
月村アカリ(大沢ひかる)はアデルの弟であるアラン(磯村勇斗)の気持ちを考えろ!と偉そうに主張していたが、結局、アランは苦悩の末にアデルを討つべきであると決意した。
同じ頃、仙人=イーディス(竹中直人)は大天空寺モノリスと眼魔界との間の回路を復活させるべく忍者の扮装で眼魔界へ潜入し、仮面ライダーダークゴーストに変身して眼魔界の側から門を開けた。そしてアランは、天空寺タケルが深海マコト(山本涼介)の騒動に気を取られている隙に、一人で眼魔界へ飛び込んだ。天空寺タケルの手と心を煩わせることなく一人でアデルを討つために。
さらに厄介な展開に見舞われたのが深海マコト。偽者の深海マコトは本物の深海マコトからの心身の複写を進め、完全化して本物と入れ替わろうとしてきた。しかし本物になるということは、本物の深海マコトにおける妹や友への愛、敵に対する闘志をも抱くようになるということに他ならない。本物になり済まして天空寺タケルを撃ち、アデルを利するということは到底なし得ない。なぜならそれは偽者の行為であって、本物の行為ではないから。今や偽者の深海マコトは殆ど完全に本物になってしまい、もはや深海カノン(工藤美桜)の心眼にさえも見分けられなくなっているが、それだからこそ、今や偽者の深海マコトは、深海カノンのために体を張らずにはいられなかったし、天空寺タケルとアランを助けるためにアデルを討とうと行動を起こさずにはいられなくなった。偽者の深海マコトは、今や本物のもう一人の深海マコトとして仲間たちのため決死の行動に出た。しかし本物の深海マコトも健在であり、今は偽者が本物として行動するのを見守るしかなくなっているが、云い換えるなら、もし偽者がアデルに討たれたとしてもなお、本物は無事を証明できることになるのだろう。