コマリーヒルズにおけるKKブラザーズへの視線/メイプルシロップによる侵略/虐げられるスリッパ

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百三十六話を視聴。
コマリーヒルズ青春白書第四回。ケータとジバニャンとウィスパーの話が二つ。二つの内一つにはトムニャンとジェリーも出てくる。
コマリーヒルズ青春白書。
KKブラザーズのKコマー&Kジーロの兄弟は今回、ブレンダが週末に自身の豪邸で挙行するパジャマパーティーに招待された。当然、ブレンダに嫌われているJD=ジンメンドッグも、呼ばれてもいないのに勝手に押しかけた。
ブレンダの家は門から玄関までの間に広い庭、深い森、長い道路が続くような想像を絶する大豪邸で、門を開けるためにはIDカードを要する。IDカードはブレンダから招待者のみに予め貸し出される。ゆえにKコマーは有していたが、ジンメンドッグが有しているはずがなく、KKブラザーズが門を開けて入った隙に突入する挙に出た。もはや完全に住居不法侵入者でしかなかった。
少々驚かされたのは、ブレンダを完全に魅了するKコマー&Kジーロの振る舞いは、ブレンダの大勢の友たちの間では普通に「田舎のセレブ」の不格好な振る舞いとして笑いものになっていたという事実。なるほど、やはりブレンダだけが特殊な人だったのか。しかし、その奇妙なブレンダこそが、KKブラザーズを除く全ての男女から崇拝されているのだ。
ブレンダの豪邸には強暴な番犬が二頭もいるが、KKブラザーズは二頭に愛され、ジンメンドッグは怪しまれて追い回されていた。飼主の意を正確に汲んでいて実に賢い。
粉ものをめぐるUSAとジャポンの対戦の事件。
日本でホットケーキと呼ばれているものは米国ではパンケイクと呼ばれ、その厚手のものがホットケイクと呼ばれているらしいが、劇中のUSAでは普通にホットケイクで通用する模様。
ケータの家の隣人、ジェリーはホットケーキを焼くのを好み、同居人トムニャンはそれを「とんでもなくおいしい食べもの」と確信していて、しかもジャポンの人がそれを未だ知らないと思い込んでいた。
そこで早速、ケータは「孤独のグルメ」の境地に入り、「粉ものジャポン」と称してオコノミヤキ、ウドン、ダンゴ、ドラヤキを次々拵えた。しかもドラヤキにはジバニャンの顔の焼き印あり。
しかし恐ろしいことに、ジェリーはUSA人らしくホットケイクのみならずオコノミヤキにもウドンにもダンゴにもドラヤキにも全て大量のメイプルシロップを注いで、全て同じく甘くしてから貪った。「もう、メイプルシロップだけ飲んでりゃ良いんじゃないですか?」というウィスパーの言に、誰もが同意することだろう。
妖怪カメッパ事件。
今回、ケータは久し振りに街の温泉で入浴中。ウィスパーも湯で寛ぎ、ジバニャンは電気按摩器で休憩。
ケータが水着を着用しているのは「演出の都合上」であることが表示されていた(14:40前後)。二十年前であれば必要なかった「演出」だろう。
スリッパを雑に扱う人間への怒り、恨みから生じた妖怪、カメッパ。ケータに履かれるのを拒絶したカメッパのカメ太郎に対し、ケータは「ばくそく」を召喚して制圧しようとしてカメッパ集団からさらなる抵抗を受けたが、結局、話し合う余地もなくケータはカメッパのカメ太郎とカメ美を履いてトワレへ走った。必死の抵抗も空しく雑に利用され、泣き寝入りを強いられるカメッパ=スリッパの悲しさ。馬鹿馬鹿しく笑える話ではあるが、なかなか深い。