話題作の君の名は。&声の形を漸く鑑賞

五時五分から映画「君の名は。」を観た。予て話題になっていた大ヒット映画を漸く観たが、これは大ヒット作になって当然だったろうと思われる程に、文句なく面白かった。前半には楽しみ、後半には泣いた。あまりにも面白かったので映画館を去り難く、上映スケジュール表を見れば夜八時から映画「声の形」(正しくは「聲の形」)が上映されることが記されていたので、売店で「君の名は。」と「声の形」のパンフレットを購入し、近所のウドン店で夕食を摂ったあと急ぎ映画館へ戻り、「声の形」を観た。これも良かった。泣かされた。終わったのは夜十時頃。映画館内は券売所も飲食料品の売店も消灯されていて暗くなっていた。そういえば「声の形」はレイトショーということで料金も安かった。
映画の本編の感想から少々外れた感想を記しておくなら、「君の名は。」に関しては、主人公の友人を演じていた声優が島崎信長で、登場した途端、思わず「キター!」と心の中で叫んだこと、相変わらず心地よい美声だったこと。「声の形」では、脚本を手がけた吉田玲子が、「Free!」では特に面白かった第六話と第九話の脚本を手掛けていたこと。原画を手がけたスタッフの筆頭に多田文雄の名があったこと。入場者特典として、キャラクターデザイン&総作画監督をつとめた西屋太志による素晴らしい絵を頂戴できたこと。「ハイ☆スピード!」で監督をつとめた武本康弘が「声の形」では「スペシャルサンクス」の立場だったように、「声の形」の監督をつとめた山田尚子は「ハイ☆スピード!」では製作委員会の一員で、『映画ハイ☆スピード!Free! Starting Days― クリエイターズメッセージブック』では「スペシャルサンクス」の立場でイラストを寄せている(119頁)。七瀬遙を描き、七瀬遙への温かな言葉を添えている。その絵の趣は、なるほど、映画「声の形」を想起させる繊細な美しさ。