聲の形十三回目&君の名は。九回目&聲の形十四回目/特典フィルムは福祉会館の石田将也と水門市立病院の石田美也子

休日で、そして松山における映画「聲の形」上映期間の最終日。朝起きて、近日中の重要な予定のための場所を決めたあと、準備を整えて午後二時頃に出立。シネマサンシャイン衣山に着いて、先ずは昨夜中に予約しておいた入場券を全て発券。次いで、「君の名は。」のネームステッカー印刷機で立花瀧のネームステッカーをまたしても作成。一行目に「君の名は。」、二行目に「立花瀧」と入れた。
ホットの珈琲を買い、午後三時五分から映画「聲の形」を鑑賞(十三回目)。今日の「箱」(上映室)は大きかった。座席数は多く、スクリーンも大きかった。音も存分に響いた。
入場者特典の35mmフィルムを上映前に開封して確認したところ、福祉会館の廊下で西宮硝子に手話で語りかける石田将也の横顔だった。映っているのは石田将也のみ。西宮硝子が映っていないフィルムだったのは初めて。しかし極めて重要な場面であるのは間違いない。
観終えたあと、早めに映画館を出て、トンカツ店で急ぎ夕食。幸い、珍しく他に客がいなかったので早めに済ませることができた。急ぎ映画館へ戻ったところ時間の余裕ができたので、またしても「君の名は。」のネームステッカー印刷機で立花瀧のネームステッカーを作成。一行目に「君の名は。」、二行目に「立花 瀧」と入れた。「立花」と「瀧」の間に余白を入れたのは初めて。
ホットのカフェラテを買い、午後六時二十分から映画「君の名は。」を鑑賞(九回目)。
八時十五分の少し前に観終えたあと、一端ロビーへ出てから直ぐに引き返して改札の人に入場券を提示し、入場者特典の35mmフィルムを受け取って大急ぎ上映室へ。
八時十五分から映画「聲の形」を鑑賞(十四回目)。これが松山における(現時点では)最後の上映。まだまだ客が入っているのに上映期間を終了させてしまうというのは納得し難いが、それでも、最後の日に大きな「箱」で上映してくれた点には劇場側の配慮が窺えた。有終の美を飾ったと云える。
大きな「箱」ではスクリーンも音響も大きく、改めて、劇中の街中や校内の喧騒が実に生々しく表現されていたことを実感できた。石田将也が西宮硝子と語り合っていたとき、周囲には様々な声や音が満ちていたが、西宮硝子にはもちろん聞こえていなかったし、石田将也は聴いていなかったろう。そしてそのように持続する騒々しさが急に途絶えて恐ろしいまでの沈黙が再現されたとき、西宮硝子がどのような世界を生きているのかを鑑賞者もわずかに想像することができる。音楽や音楽における雑音だけではなく、劇中の音そのものが世界の意味であり物語であることを、最後に改めて実感できた。もう一度だけでも鑑賞したくなったが、この劇場ではその機会が二度とない…と考えると、かなり寂しい。
観終えたあと、入場者特典の35mmフィルムを開封して確認したところ、水門市立病院の構内のフェンスの近くに立つ石田美也子の横顔だった。西宮硝子に土下座で謝罪されて、怒ることも励ますこともできなくなった石田将也の母の悲しい横顔で、これも極めて重要な場面のフィルムだった。振り返れば、今日までに獲得した五枚のフィルムは全て重要な場面の重要な人々を映していた。なかなか強運だったと云えるのではなかろうか。
折角であるので、「聲の形」グッズを買い足しておこうと思い、カレンダーとポストカード七枚組を購入。ポストカード七枚組については二包を買いたかったが、一包しか残っていなかったらしい。最後の一包を買って、それで無事売り切れたことになる。
帰宅後、映画「聲の形」公式サイト(http://koenokatachi-movie.com/)を確認してみたところ、驚くべきことに、今月十九日からは松山市の横にある今治市内の、ユナイテッド・シネマ今治で「聲の形」の上映が始まり、同じく今治市内に新たに開店したイオンシネマ今治新都市でも今月十九日から十二月二日まで上映され、今月二十六日からはシネマサンシャイン大洲でも上映が始まるらしい。何だか一気に来た感がある。特に今治が凄い。
ユナイテッド・シネマ今治は、今年の二月に「怪盗ジョーカー上映祭」を観に行った思い出があり、久し振りに行ってみたい気がするし、イオンシネマ今治新都市も、果たしてどんな劇場であるのか観てみたい気がする。