休日五日目/竹書房文庫おそ松くん第十七巻

 年始の休日二日目(年末年始の休日五日目)。
 昨夜、正月早々七時間もの仕事(しかもサーヴィス残業)をしたあと、午後まで殆ど寝ていた。やはり論文一つ書くと体力の消耗が酷い。未明に書き初め上げたときには安堵したが、同時に疲弊し、容易には立ち直れなかったが、夕方には漸く少しは回復した。そして餅も御節も尽きていたので六時二十分頃、二日振りに食料調達に出かけた。途上、満月を見かけ、撮影を試みたが、不気味にしか撮影できなかったのが残念。帰宅後、野菜数種と豆腐と鶏団子を鍋で煮て食べたあと、主食代わりの和菓子で寛いでいたら再び眠くなり、早めに寝た。
 ところで。
 竹書房文庫の赤塚不二夫完全版シリーズ『おそ松くん』。第十七巻。
 今や主役は概ねチビ太、時々イヤミ。六つ子は脇役で、おそ松の名でしか呼ばれない。「おにぎりと百万円の宝くじ」(153-165頁)から画風が変貌するが、「ゼンのお寺で心のべんきょう」(223-235頁)の三頁目(225頁)から少し元の画風に戻る。
 巻末の「ハッスル通信」第十七号は、昭和六十三年から平成元年まで放映されたスタジオぴえろ制作のテレヴィアニメ(第二作)を特集。制作当初の設定資料を公開。「ハッスル通信」に続けて各巻それぞれに色々な人々による解説が掲載されているが、この巻で解説を書いたのは、赤塚不二夫の凄さを知らないまま結婚してしまっていた「天才の親友」赤塚眞知子氏。今のところ唯一価値のある解説であると云える。