オトメディアプラスの怪盗ジョーカー絵/PASH!イラストレイションファイル2017のハイ☆スピード!絵三枚

昨年の夏、冷暖房の効果を向上させるための対策を講じたはずだったが、唯一、玄関からの外気の影響に対しては何も講じていなかったので、夕方、松山市駅から郊外電車で古泉駅へ行き、エミフルMASAKI前の大工店で道具を調達。序にエミフル内のツタヤで大高忍『マギ』の第一巻から第三巻まで三冊、そして雑誌二冊を購入。雑誌二冊の内一冊が大きかったので、ロフトでピカチュウトートバッグを購入して収納した。郊外電車で松山市駅へ戻り、高島屋で少し買物をしたあと、銀天街の茶葉店で茶葉を買い、ジュンク堂で『保存修復の技法と思想』と『メディア芸術アーカイブス』を買って、徒歩で大街道を経由して道後まで戻った。帰宅して早速、玄関と廊下の間にカーテンを下げた。これによって多分、室内の温度が少なくとも一度(ことによると二度)は上がったように思われる。
本日購入した雑誌二冊。
一つは、学研プラス『オトメディアプラス』SPRING号(三月号別冊)。
これに「怪盗ジョーカー」の記事がある(60-61頁)。満開の桜の下、怪盗ジョーカー、ハチ、ホッシー、スペード、フェニックス、ロコが花見をしている絵が二頁にわたり大きく掲載されている。ハチがオデンを拵えている。ロコがいるのにクイーンがいないのは、流石、オトメディア」仕様か。シャドウ・ジョーカーがいないのは寂しい。描いたのはキャラクターデザイン&総作画監督しもがさ美穂。完璧に美しく愛らしい絵に仕上がっていて、流石であると云わざるを得ない。
昨年末に第四期の最終話を終えたのを受けて、監督の寺本幸代へのインタヴューも載っている(60頁)。かなり興味深い内容がある。寺本幸代もシリーズ構成の佐藤大も、描きたい話が多過ぎて、第四期までには描き切れなかったらしい。
なるほど肯ける。確かに第四期は、正直なところ詰め込み過ぎて勿体なかったと思う。幸い、制作に携わった人々の間には続編への待望論があるらしいから、是非とも続編に期待したい。その際には、しもがさ美穂にとって最も納得ゆく形のキャラクターデザイン(本来の、引き伸ばし過ぎていない頭身)に戻して欲しいとも思う。
もう一つは、『PASH! ILLUSTRATION FILE 2017』。
これの巻末近くに「ハイ☆スピード!」の「版権イラスト」三枚が掲載されている(75-77頁)。一枚目は、七瀬遙、橘真琴、椎名旭、桐嶋郁弥が花畑に寝転がっている絵。キャラクターデザイン&総作画監督、西屋太志の原画で、格別に美しい。昨年二月号に掲載された絵(75頁)。二枚目は、椎名旭と並んで歩いている桐嶋郁弥に、兄の桐嶋夏也が背後から腕を回しているのを、芹沢尚が椎名旭の肩に腕を載せながら見ている絵。岩崎菜美の原画。昨年五月号に掲載された絵(76頁)。三枚目は、芹沢尚が桐嶋夏也の髪に手を触れて乱しながら穏やかに語りかけ、桐嶋夏也が陽気な顔で何か云い返している絵。熊野誠也の原画。昨年三月号に掲載された絵(77頁)。
昨年八月に発行された『映画ハイ☆スピード!Free! Starting Days― クリエイターズメッセージブック』で確認してみれば、岩崎菜美は、鴫野貴澄を中心に、七瀬遙、橘真琴、椎名旭、桐嶋郁弥を描き(30頁)、熊野誠也は、七瀬遙を先頭に、椎名旭、桐嶋郁弥、橘真琴を描いている(39頁)。
この『PASH! ILLUSTRATION FILE 2017』という雑誌は「版権イラスト」を存分に鑑賞させるべく大きなサイズに作られているので、確かに鑑賞には良いが、保管には困り果てる。本棚には立てられない。