旅行記一/坂本龍馬生家の原寸大復元模型/高知県立美術館の河鍋暁斎展&絵金展/はりまや橋

旅行記一。
朝、出かけることを思い立って宿泊先を決め、荷物をまとめて十時二十分頃に家を発ち、伊予鉄道松山市駅へ。高速バスの席を予約し、パンとオニギリを買って十一時二十分に出立。昼一時四十五分頃にJR高知駅に到着した。予定よりも約十分は早かったろうか。
荷物を預けるべくホテルへ急ごうと思っていたが、不図、駅前に「観光イベント館『龍馬伝』幕末志士社中」という建物があるのが気になり、中に入ってみれば、テレヴィ時代劇「龍馬伝」撮影のため坂本龍馬の生家を再現した舞台装置(原寸大復元模型)がそこへ移築されていて、無料で公開されていた。大いに見物したのち、売店で土佐グッズ各種を購入。土佐の戦国武将や幕末の志士をイケメン化したイラストを載せる一筆箋、鰹猫のキーホルダーと鈴、龍馬に扮したジバニャンの妖怪メダル型キーホルダー、鰹人間の付箋セット。
ここで五十分間も過ごしてしまっていたので、そこからは大急ぎホテルへ。既にチェックイン可能の時刻になっていたので、フロントではなく宿泊室内へ荷物を置いて、直ぐに出立。とさでん交通の堀詰電停から県立美術館通電停まで路面電車で移動。二百円。
三時五十五分、高知県立美術館に到着。今日ここに来たのは、イスラエル・ゴールドマン・コレクションの河鍋暁斎展と、所蔵品による絵金展を鑑賞するため。閉館時間の五時まで約一時間しかなかったので大急ぎ観て回らなければならなかったが、極めて見応えある内容だった。河鍋暁斎展では、墨画も著色画もあり、動物も妖怪も、鬼も美人もあり、格調高い山水画もあれば大胆な春画までもあって、これが全て一人の蒐集家の蔵品であるとは信じ難い程、質量ともに充実していた。絵金展には館の蔵品群に加えて館への寄託品群、さらには昨年寄贈され、修復を完了した作品群も並び、これも充実していた。坂本龍馬の師とも云われる河田小龍の作品二点も観ることができた。最後に館蔵シャガール作品群も一瞥して売店へ。暁斎の図録、絵金の図録、小龍の図録、土佐近世絵画の図録。暁斎の図録は土産用の一冊を含めて二冊で、他はもちろん各一冊。しかし暁斎の図録も絵金の図録も大変厚いので重い荷物になった。
とさでん交通の電車で堀詰電停まで戻ったのち、商店街を歩き、はりまや橋へ。はりまや橋の地下にも行き、徳川時代から昭和戦後までの播磨屋橋の歴史に関する展示を見学。地上に戻り、土佐出身の文人画の大家である中山高陽の生家跡の石碑を見たあと、商店街を歩き、一応、アニメイト高知店を覗いた。どこかコンヴィニエンス店で夕食を買って帰ろうかと思っていたが、偶々見付けた鰹料理の店に寄って夕食。土佐で名物の鰹を食べたのは初めて。これで満足してホテルへ帰着。今回も旅行中に撮影した写真の一部をtwitterに載せてある。