マギ第二十五巻から第二十七巻まで

大高忍『マギ』第二十五巻から第二十七巻まで読んだ。
第二十五巻からは「煌帝国」編の始まり。ジュダルはマグノシュタットでモガメット等の黒いルフを回収したことで魔法のあらゆる知識を手に入れていた。そして練白龍は目的を達成するためにジュダルと手を組み、第二の力を手に入れ、その勢いのまま両名は練玉艶ことアルバを討つことに成功し、遂に皇位を簒奪した。これに対し、練紅炎も皇位の継承を宣言し、練紅覇、練紅玉、練白瑛を従えて討伐を開始。
その間、アリババとアラジンは練白龍の真意を確かめるため煌帝国に飛んだが、ここで練白龍はアリババに対し、ジュダルはアラジンに対して決闘を挑んだ。アラジンはジュダルを宇宙の彼方へ飛ばしたが、練白龍もアリババの心と体を分離して心をどこか遠くへ飛ばした。アラジンと仲間たちはアリババの体にアリババの心を取り戻そうとして色々試したが、「ソロモンの知恵」でも知ることはできなかった。
しかるに、どこか遠くの異世界に漂着したジュダルはそこで姿形を失った魂のみのアリババに遭遇した。ジュダルは魔法を失っていたが、アリババは体を失ってもなお剣術を失ってはいなかったので、そこではジュダルは、いかにも頼りなさそうなアリババを頼るしかなかった。注目に値するのは、ジュダルはそこへ漂着する前にどうやら一度は聖宮に召喚されてウーゴに保護されたらしいこと。このことがジュダルにどのような影響を及ぼしているのかは今後の話で明らかにされるのだろうか。