氷菓コミカライズ版第三巻

米澤穂信原作/タスクオーナ漫画/西屋太志キャラクター原案『氷菓』コミカライズ版(角川コミックス・エース)。
第三巻。収録されているのは、神田の豪農、千反田家の広壮な邸宅において、千反田える福部里志伊原摩耶花を前に、折木奉太郎が四十五年前の関谷純の謎を解明して見せる話から、その己の推理に何か違和感を抱いてもいた折木奉太郎が姉の言を機に推理し直し、『氷菓』第二号に文章を寄せた本人に証言を求めながら、謎を完全に解明してみせる話、夏休みを利用して古典部の四人で訪れた山奥の村の民宿で千反田える伊原摩耶花が遭遇した幽霊事件の真相を、折木奉太郎が解き明かす話を経て、夏休みの後半、神山高等学校の生徒たちの間で「女帝」と呼ばれている入須冬実が千反田える古典部折木奉太郎福部里志伊原摩耶花を召喚し、同級生が文化祭の展示品として制作したヴィデオ映画「ミステリー」を見せようとする話まで。いよいよ「万人の死角」事件の開幕。