日帰り旅行記/福岡市博物館ポンペイの壁画展/サザエさん通

朝、辛うじて早めに起きることができたので、準備して七時前に外出。松山観光港に行き、八時発の高速船で呉港へ。呉港から呉駅まで歩き、快速安芸路で広島駅へ移動。広島駅からは十時発の新幹線に乗り、二駅目の博多駅で降車。博多駅には久し振りに来たが、玄関の外観が少し格好良くなったろうか。駅に隣接するバスターミナルへ行ってみれば、レベルファイブスタジアム行きのバスがあり、なるほど博多は妖怪ウォッチの地元であるということを再認識した。六番の乗場にバスが来たので乗車して終点の福岡タワーで降車。
昼十二時、福岡市博物館に到着。久し振りに来たが、こんなにも立派な門構え、立派な建造物だったのか。あらためて観て驚嘆した。玄関の左右にはブールデルの彫刻がそれぞれ二体。左側の二体は「力」と「雄弁」。
今日、ここに無理して日帰りで来たのは、明日まで開催されている展覧会「ポンペイの壁画展」を鑑賞するため。兵庫県立美術館で開催されていたのを見逃した時点で既に観るのを諦め、図録だけ入手しておいたが、折角であるので、ここに来た。やはり来ておいて良かった。なぜなら会場内では写真撮影が許可されていたから。このことの重要な利点は、図録や絵葉書では確認できないような細部をも写真に収めることができる点にある。それで観ていて気になった箇所や気に入った箇所をiPhoneのカメラで大いに撮影しておいた。その一部をtwitterに投稿した。
二時頃に会場を出て、売店で絵葉書数枚を選んで買い、併せて図録も購入。図録を買う必要はなかったが、一応、この会場への感謝の意をこめて少しでも金を落としておこうと考えてそうした。
玄関の上には洒落たレストランがあり、ここでオムライスでも食べて行こうかとも思ったが、大繁盛で順番を待つ人が多かったので断念。博物館を出て、再び玄関前のブールデルの彫刻を鑑賞。
iPhoneの地図を見ながら西新駅を目指したが、博物館から駅までの道は「サザエさん通り」と名付けられていて、路上に立つ全ての電柱にはサザエさんの絵が貼られ、西南学院大学前には「サザエさん通り」のモニュメントとして、長谷川町子サザエさん銅像が建立されていた。そして西新駅の地下道の壁面には「サザエさん通りへようこそ」という大きな看板があった。なるほど、最初からバスなんか使わず地下鉄で来るべきだった。
博多駅で遅めに昼食を摂っておこうと思い、地下街で思案した末に牛タン店の牛タンカレー。食後に直ぐ出立。午後三時三十三分に発して四時三十四分に広島駅へ到着。広島港へ急ぎ、五時半発の高速船に乗り、六時五十分頃に松山観光港に上陸。七時発のリムジンバスで道後温泉駅に戻った。