南大街道のシネマルナティック湊町で映画ダンサーセルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣を鑑賞

 夕方、「マギ」と「シンドバッドの冒険」の最新刊を買うべくアニメイト松山店へ。しかるに三十五巻も十五巻もなかったので、「小林さんちのメイドラゴン」を探したところ第一巻から第五巻まで五冊あったので、五冊まとめて購入。柳桜堂で「ら・ら・シュー」一個を購入。南大街道のシネマルナティック湊町から少し離れた位置にあるベンチに腰掛けてそれを食べたあと、六時三十五分頃、シネマルナティック湊町へ。
 六時四十五分から映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」を鑑賞した。
 実在の人物の実話であるということを信じ難く思われる程に、波乱に満ちて激しく華々しく悲しく、しかし温かく結ばれた。一時は各地に散り散りになって互いを憎しみ合うような格好にもなった家族が、結局はバレエの力で救われて実に良かった。英国王立バレエ学校時代の友が真に良い奴だった。
 もちろんセルゲイ・ポルーニンのバレエは、素人の眼にも明らかに美しく見事だった。
 それにしても驚かされたのは、彼の生まれ育った家庭も故郷も貧しかったにもかかわらず、彼の幼少期の勇姿が確り映像に残されていたこと。キエフ、ロンドン、モスクワにおける舞台上の活躍が映像に残されていたのは当然であるし、活躍に先立つ練習の場の様子が映像に残されていたのも不可解ではないが、ロンドンの夜の繁華街で遊んでいた姿をはじめ私生活の様子までも動画に残されていたのは、スマートフォンSNSの発達の賜物ではあるにしても、やはり驚かされざるを得ない。セルゲイ・ポルーニンのような著名人の場合にはそうした悪フザケの動画データまでもが貴重な映像資料になり得る。著名人ではない人々に眼を向けるなら同じような動画は無数に残されているわけで、遠い将来には全てが社会学民俗学の貴重な資料になるのかもしれない。
 映画を観終えたあとパンフレットを買おうと思ったが、生憎、売っていないようだった。残念。単にここで販売していないだけであるのか、そもそも存在してもいないのか。
 八時半前には映画館を出て大街道から市内電車で道後まで戻り、大型食料品店に寄って帰宅。何だか手足が痒かったので衣服を直ぐに洗い、髪を洗い、体を二度も洗った。